新NISAは「成長投資枠orつみたて投資枠」どっちが人気?自分に合う選び方
新NISAにおける成長投資枠の活用パターン
成長投資枠の活用方法を、3パターンに分けて解説します。 ・パターン1:つみたて投資枠と同じ商品に投資 ・パターン2:つみたて投資枠では投資できない投資信託に投資 ・パターン3:配当金がもらえる上場株式に投資 それぞれのパターンを確認しましょう。 ●パターン1:つみたて投資枠と同じ商品に投資 1点目は、つみたて投資枠と成長投資枠で同じ銘柄に投資する方法です。 新NISAの銘柄には、つみたて投資枠と成長投資枠のどちらにも活用できる銘柄があります。つみたて投資枠の年間投資額は、120万円が上限です。 120万円を超える金額を、成長投資枠に投資する方法があります。 以上から、つみたて投資枠で投資している銘柄と同じものを成長投資枠で投資するのもひとつです。 ●パターン2:つみたて投資枠では準備できない投資信託に投資 2点目は、つみたて投資枠で買付できない投資信託や上場株式を購入する方法です。 つみたて投資枠は、金融庁が設定した基準を満たした投資信託しか買付できません。しかし、成長投資枠ではつみたて投資枠で買付できない銘柄にも投資できます。 つみたて投資枠で選べる銘柄より大きいリターンを見込みたい場合は、成長投資枠を活用すると良いでしょう。 ●パターン3:配当金がもらえる上場株式に投資 3点目のパターンは、配当金がもらえる個別株への投資をする方法です。 つみたて投資枠では、企業への株式は買付できません。しかし、成長投資枠であれば配当金を得られる上場株式への投資が可能です。 投資信託をつみたて投資枠で買付しながら、成長投資枠で配当金を得る仕組みづくりができます。 投資によって配当金を得たい人は、つみたて投資枠と成長投資枠を併用して活用しましょう。
まとめにかえて
新NISAの利用傾向や口座の開設件数について解説しました。 昨今の投資ブームから、株式や投資信託への投資熱が高まっています。 新NISAは、非課税で保有できる期間が無期限となっているので、若年層から中高齢層の資産形成に役立つ制度です。 しかし、投資はリスクの高い金融商品なので、余剰資金から投資するように計画を立てる必要があります。 成長投資枠の活用方法を踏まえながら、自分に合った投資を検討しましょう。
参考資料
・日本銀行「2024年第2四半期の資金循環(速報)」 ・日本証券業協会「NISA口座の開設・利用状況」 ・金融庁「NISAを知る」
川辺 拓也