日産ガバナンス委が会見 報告書を公表(全文3完)新しい日産に再生していただきたい
現取締役についてどう考えているのか
NHK:NHKの【ヨシタケ 00:39:45】と申します。先ほど、現取締役のことについて、確かに個々の責任とかは委員会ではっていうことだったんですけど、会社が、こういう不正があって見抜けなくて、これから新しいところに向かうに当たって、やっぱり新しいメンバーに変わるべきだっていう考え方もあるんですけど、その辺りもう一度、どのように感じているかっていうところを。先ほどほかの委員会のお話も出てましたけど、結構ほかの外部委員会の調査とかも、これまでもいろいろありますけど、役員の責任は重いといったような文言が入っているケースも、私は経験上、結構多いかなと思うんですけど、そういう言葉は入ってなくて、現取締役についてもどう考えているか、これ1点目、お願いします。 西岡:繰り返して申し上げてますけど、この委員会っていうのはガバナンスの改善策を提言することであって、犯罪事実とか法的責任といったものを追求する目的ではない委員会でございます。そういう意味では、先ほどから繰り返し申し上げてるとおり、ガバナンスに問題点があったということは委員会として認定いたしましたけど、個々の方にどういった責任があったかというような判断はいたしておりません。 NHK:2点目で、一方で会長職の廃止という、ある種、会社の制度というか、そこまで踏み込んでて、先ほど榊原さんも、委員会としてこういうのを出すのは珍しいというふうにおっしゃってましたけど、これ、ほかの会社で言えば、例えば取締役でない会長とかはいたりして、それも含めて駄目ということまで、委員会として提言してるということなんでしょうか。 榊原:大事なことは執行側と経営側をはっきりと分離したいということなんですね。今まで、先ほどもご説明しましたけど、一般の会社、日産もそうだったんですけども、執行役、会社の長としての会長、執行役の長としての会長と、監督機関である取締役の長という議長の役割が、1人の人物であったということですね。それが今回のような不正案件を起こす1つの原因になったという判断をしているわけですから、その人格を2つに分けなきゃいかんということが提言の趣旨です。 従って、今までの日産であった会長職というのは2つの帽子をかぶっている会長職っていうのは廃止しようと。会社の長はCEOと。それから監督機関の長は議長と。2人の別の人物にしてくださいと、人格にしてくださいということなんですね。それでもって透明性が保たれると、牽制【キョウコウ 00:42:43】が働くと。 NHK:であれば、議長と執行役とかの分離っていうふうに書けばいいのに、やっぱり会長職廃止まで書くと日産に都合のいい形にっていうふうに見えてしまうんですけど。 榊原:ちょっとどうしていいか分からないんだけど、会長職を廃止するというのは相当、今まで会長職っていうのはどんな会社にもあるわけですけど、日産については、今までの日産にあった会長職っていうのは廃止してくださいというのは、相当、私どもとしては思い切った提言をしたつもりです。それが日産に都合がいいかどうかは私どもは関知しません。都合がいいとも悪いとも思いませんけども。 司会:ほかの方。真ん中の列の一番奥の方、お願いします。