ADHD・自閉症併存の声優が重宝する手帳とノート 「ぐちゃぐちゃの頭の中」を整理する最高の相棒
「あなたの脳の回路はぐちゃぐちゃになっている」と言われたことのある私。脳の回路がぐちゃぐちゃと言われてイメージしたのは、ワカメや昆布が海の中で漂いながらどんどん絡まっていく様子でした。 自分の脳の状態を具体的にイメージして恐ろしくなった私は、それ以来、意識的に自分の考えていることなどをノートに書き出すようにしています。 そんなときに役に立つ、とっておきのノートが「mahora(まほら)ノート」です。
なんとこのノートは、約100名の発達障害当事者にアンケート調査を行い、紙の色や罫線の種類・間隔、表紙のデザインや1冊のページ数などの意見を集め、試行錯誤を重ねてたどり着いた究極のノートです。なんとも言えない優しい色合いの紙色で、目に優しくとても書きやすくできています。 使いはじめてすぐにmahoraノートの魅力にとりつかれた私は、常にカバンに忍ばせています。頭がこんがらがる度に、このノートに書き込んで頭を整理しています。同じく発達障害を持つ友人にこのノートを見せたところ、途端に気に入り、愛用してくれています。
この「mahora」という言葉は、「住み心地のよいところ」を意味する大和言葉だそうです。発達障害の人の目線に立って作られたノートですが、私は発達障害の人のみならず、子供からお年寄りまで非常に使い心地のよいノートだと思います。 7歳の娘の家庭学習のノートとしても使用していますが、勉強に集中できる時間が長くなりました。こんがらがりがちな頭を整理するノートとして、お迎えしてみてはいかがでしょうか。 ■文明の利器、紛失防止タグを使う
普通のことが普通にできない私は、日常生活を送ることにかなりの努力を要します。なくしものは、しょっちゅう。うろうろと家の中を歩き回り、いつも何かを探しています。 そんな私が、なくしてはいけないのに、なくしまくったもの。それは鍵です。私はこれまで、50本以上なくしてきました。 家に入れず、部屋の小窓が開いているのを見つけ、まるで猿のようにベランダの柵をよじ登って自宅に入ったこともあります。何時間も同居人が帰ってくるのを、家の前で座って待っていたこともあります。自宅を出るときに鍵が見つからず、ドアを開けっぱなしにして出かけたことも……。なんとも危険な話です。そんな私なので、これまでは、鍵をもらった瞬間にすぐさまスペアキーを10本作る、という対策をとってきました。