日田中央木材市場で市内トップを切って初市 全体とスギの平均単価が最近10年の最高値
大分県日田市内七つの原木市場のトップを切って、日田中央木材市場(友田)は8日、初市を開いた。県内外の製材所や合板工場などの買い方約100人が初競りをした。初市としては全体とヒノキの平均単価が最近10年の最高値となった。 天候に恵まれ、スギ、ヒノキを中心に順調に入荷。大分、福岡、熊本各県などから前年の6500立方メートルを上回る9300立方メートルが集まった。 諫本憲司社長(70)が「原木市場の役割は重要となっており、できるだけ多く集荷し、供給していきたい」とあいさつ。買い方は材質や年輪が均等かといった点を見比べながら、太さなどで区分けした丸太を次々と競り落とした。 1立方メートル当たりの平均単価は1万4800円(前年1万4600円)。このうち、スギは1万2908円(同1万3166円)、ヒノキは2万1376円(同1万8394円)だった。 諫本社長によると、木材は世界的な木材不足「ウッドショック」で高騰後は値が下がった。住宅着工件数は減少しているものの、非住宅での需要増加などもあり、ウッドショック前より約2千円(1立方メートル当たり)の高値で推移しているという。