【申真衣さん】が最後にママたちに伝えたい「お金の不安の解決法」とは?|VERY
お金や人生について備えるのはとても大事なこと。でも条件付きの人生だけしか模索できないのは、もったいないのではないでしょうか。出産に関して言えば、確かに産める年齢は限られていますし、先行きが不透明な世の中で、「最適解」にかっちり当てはめていきたいという気持ちもわかります。でもテストには答えがあるけれど、万人にとっての正解の生き方なんてない、というのが私の考え。人生は自分が幸せかどうかに尽きるのです。 実は私も、学生時代は「将来、専業主婦になる可能性あるかも」と思っていました。母親が子育てや家のことを一生懸命にしている姿を見て育ったからです。でも就職して仕事が面白くなり、結婚は二の次に。このまま結婚しない未来を想像していたのですが、縁があって家庭を持ちました。20代前半では全く想像しなかった人生でしたが、とても幸せを感じています。 若いうちに80代までの最適解を考えて生きていくより、どんな方向にも進める柔軟性を持つこと。それこそが、これからの時代を生き抜く力になるのではないでしょうか。 撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
先行きが見えない時代だからこそ、お金の常識のアップデートを
先ほども申し上げたように、人生をゴールまでかっちり決める必要はないと思います。でも、お金のことはきちんと常識をアップデートすることをお勧めします。終身雇用の時代であれば、会社がきちんと設計してくれていたので、周りと同じように行動していれば大きな問題が起こりませんでした。でもキャリアが多様化した今、「周りと同じ」生き方は存在しなくなっています。その上で、寿命が長くなった分、かかるお金も増えています。自分でこの先の人生の収支を考えなければなりません。 運用、節約というやり方もあるのですが、いちばんシンプルなのはなんらかの形で働き続けて収入を得ることだと思います。目先の年収を増やすのが難しくても、長く働くことがきっとこの先の人生の助けになるはず。 例えば80歳でも年金に加えて月に5万円稼げる力があれば、生活にゆとりが生まれます。今から毎月5万円収入を得る生活を80歳まで続けると、トータルで数千万円。これはかなり大きな金額です。仕事について悩んでいる人は、一度視点を変えてみるといいかもしれません。