モデル・雅姫さんの「50代を迎えての変化」。自分だけの時間をもつために大切にしていることとは
●50代、暮らしを朝型にシフトし、なにもない日をつくりました
コロナ禍の3年間、そののち50代を迎え、愛犬の介護が突然スタートしたことで、雅姫さんにも少し心境の変化が訪れました。 「体力はあるし、忙しいことに慣れてはいるけれど、ふと鏡に映った顔にシワを見つけたり、顔が疲れていたりすると、ああ50代なんだなあって思います(笑)。まわりの話を聞くと、もっと若くても美容外科的なことやダイエットにお金をかけていたりしてビックリ」 根っからの食いしん坊である雅姫さんは、ストイックになれないし、苦しいのもイヤ。「そういうことはまだ先でいいかな? 私、基本的にズボラなので」と笑います。もし仕事をしていなかったら、だらだらして、毎日同じ服を着てるかも、と。 服のデザインを考え、ショップのしつらえに心を配り、週末にはポップアップで各地へ出かけたり、ワークショップを開催したり。頭の中は常に忙しく、年中無休の生活をしてきましたが、ここにきてちょっとシフトチェンジを試みているそう。 「今まで夜遅くまで仕事をして、寝るのが2時過ぎだったのですが、就寝は12時前と決めて朝型にするようにしました。そして、ときどき“なにもない日”をつくるように心がけています」 朝すっきり目覚め、犬たちとゆっくり時間を過ごし、庭に出て植物の世話をすることがルーティンになり、予定に追われることなく自分だけの時間を持つ贅沢な一日が加わったことで、以前よりも新しいこと、ときめくことに貪欲になった気がするそう。50代、まだまだ夢を追えるんじゃないかなあ? と言います。
●家族との関係に「スタンダードを求めない」
22歳でサッカー選手だった森敦彦さんと結婚し、翌年長女ゆららさんを産んだ雅姫さん。周りの人たちより早くに結婚と子育てが進み、ほかの家庭や夫婦関係と比較する機会もあまりありませんでした。 「私は考え方がわりと保守的で、問題が起きても慎重に対処して守りに入る方。森は0か100かみたいな極端なところがあって、私が仕事のことを相談しても“イヤならやめればいいやん”で終わり。夫婦で共通の趣味もなければ、生活の時間帯も真逆。娘からは“ママとパパって共通点あるの?”と笑われます」 そんな雅姫さんが導いた夫婦円満の結論は、「言ってもなおらないことは求めない。問題が起きても許すこと」だそう。「森のキャラクターのおかげで、私はフラットになれたかも」と。 相手に多くを求めるから、なにかあれば許せないと感じてしまう。それは夫婦や親子だけでなく、身近な人間関係でも同じかもしれません。 家族3人がそれぞれの道を歩みながら、干渉することなく「分業制」で暮らしていく雅姫さんちのあり方は、むしろ大らかで強靭に思えます。 そして、その3人の間に、3匹の愛犬。愛おしい存在もまた、雅姫さんの暮らしを支えています。 雅姫さんのパーソナルマガジン『MASAKI』では、クリエイティブで創作性に富んだ、暮らしを楽しむ人の棚を雅姫さんが訪ねました。付録として、季節の移ろいを閉じ込めた12か月のカレンダーがついています。ぜひチェックしてみてくださいね。
ESSEonline編集部