阪神・近本 赤星超え!プロ6年目通算安打数単独3位 先制呼んだ6戦連続初回安打「積み重ねなんで」
「阪神8-3ヤクルト」(20日、京セラドーム大阪) また、阪神・近本がいきなり打った。まだ、応援歌すら流れていない中、放った打球が一気に場内のボルテージを上げた。初回、初球。吉村の外角低め153キロ直球に、迷わずバットを出した。鮮やかな流し打ちで左前へ。 【写真】必死の形相で走塁する近本 まさに飛ぶような走り方 「珍しく初球から行きましたけど。結果的に点入ったんで。後続も続いてくれたんで。いいつながりで取れたんで、よかったなと思います」 初球から振ることは決めていたか問われると、「特にそんなに。どっちとも言えるし、どっちでもない」と“近本節”で回答。それでも、積極的な一打で呼び込んだ先制劇。これで、驚異の6戦連続の初回安打を記録。今季初回は94打数34安打、打率・362とリードオフマンとしての役割を十分に果たしている。 七回先頭では、フルカウントから右腕の146キロ直球を捉えて左前へ。大山の適時打で貴重な追加点のホームを踏み「しっかり帰ってこられたのが良かったかなと思います」とうなずいた。 初回の一打では、同時に金字塔も打ち立てた。6シーズンでの通算892安打を達成。赤星憲弘の記録を超え、単独3位の快挙に。それでも近本は冷静に言葉を紡いだ。「積み重ねなんでね。まだシーズンも残ってるんで。もう少し頑張りたいなと思います」。頼れる虎のリードオフマンが、猛攻の足掛かりとなっていく。