【パリ五輪】金メダルのアン・セヨンが爆弾発言「代表チームに失望…安易なケガ対応」
アジア競技大会で負傷「治っていない状況」 「金メダルが1つしか出ていない事実を省みるべき」
「私のケガは思ったより深刻で、治らない状況だった。安易に対応した代表チームに失望し、これを最後に、(一緒に)続けていくことは難しいと考えている」 2024パリ五輪バドミントン女子シングルスで金メダルを獲得したアン・セヨン(22)が試合後、韓国バドミントン協会と国家代表チームの不十分な対応について腹を据えた発言を行った。昨年の杭州アジア競技大会でひざの腱が断裂するケガを負ってから、完治していない状況で五輪に出場した事実を初めて公開したのだ。 アン・セヨンは試合後、共同取材エリアの記者団の前でひざの負傷に関する内情を公開した。アン・セヨンは「自分の右ひざに向けて一言を」という質問に、「あなた(ひざ)のせいで多くの人から憎まれるところだった」とはじめた後、「けがは思っていた以上に治りにくい状況で、最初に誤診されたときからずっと我慢して試合をしてきた。昨年末に改めて検診を受けたところ、状態は非常に悪かった」と述べた。 さらに、「五輪まで時間があまりなく、我慢していかなければならない状況で、トレーナーが根気強くそばで助けてくださったおかげでここまで来ることができた」と述べた。アン・セヨンは杭州アジア競技大会での負傷後、しばらくの間は本来の技量を発揮できなかった。1月のインドオープンでは、太ももの筋肉の負傷まで重なり準々決勝で棄権した。その後は専門トレーナーのサポートを得てリハビリに集中し、心理的な安定を得た。 アン・セヨンはその後の公式記者会見でも、協会と代表チームの五輪への準備課程について発言を続けた。「負傷した後、代表チームで起きたことにあまりにも失望し、そのことを忘れることができない」とし、「バドミントンの発展のために(競技を)続けていきたいが、協会がどう対応するのかわからない。今後、バドミントンさえできるならどんな状況にも耐えることができると思う」と述べた。 さらに、「代表チームではなく個人の資格で国際大会に出場するという意味なのか」という質問には、「代表チームを出て行ったからといって五輪に出場させないというのは、選手に薄情だと思う」としたうえで、「(代表チームに所属しないからといって)選手の資格が剥奪されてはならないと思う」と述べた。 韓国バドミントンが今回の大会で金メダル1個と銀メダル1個という成果を上げたことについては、「バドミントンはシングルスとダブルスで違う。しかし協会はあらゆることを妨げていると思うし、自由という名のもとで放任している。(韓国の)バドミントンは大きく発展できるのに金メダルが1つしか出ていないという事実を省みるべきだ」と述べた。 パリ/チャン・ピルス記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )