三菱UFJ銀、システム不具合で一部取引に影響-現在は復旧
(ブルームバーグ): 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の三菱UFJ銀行は10日、9日夕方からシステム障害が発生し、一時、送金や着金が滞留したと発表した。10日未明に障害は復旧した。
同行から他行への送金、他行から同行への着金の両方が滞留した。他行やコンビニエンスストアのATM(現金自動預払機)からの出金もできなくなった。この他、個人と法人のインターネットバンキングでも一部取引ができなくなった。
原因について同行広報担当者は、預金と為替の勘定系システムに障害が起きたためと説明した。詳細な経緯や影響範囲は調査中としている。復旧後、滞留していた送金や着金は順次、流れているという。日本経済新聞によると、滞留は少なくとも数万件規模に上る。
国内の銀行では、年末年始にサイバー攻撃による障害が相次いだ。三菱UFJ銀でも昨年12月26日、サイバー攻撃でネットバンクに影響が出たが、今回の障害はサイバー攻撃とは関係ないとしている。
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Hideki Suzuki, Ryotaro Nakamaru