マイナーチェンジを受けたヴェゼル、マイチェン前のオーナーとして気になるところは?
遮音の作り込みは格段にアップ
話は戻る。今回のマイナーチェンジで、開発陣は遮音に関してはかなり本気で作りこんできたと思う。バルクヘッド/ダッシュパネルから聞こえていた音は質が良く雑味がなくなり、Cピーラーから天井にかけて伝わってきた音も気にならないほど良くなっている。見えないところにかなり力を入れているのがわかるこんなエピソードがあった。 純正アクセサリーで助手席側のダッシュボードにつける「カスタマイズインテリアパネル」という商品があるのだが、こちらアロマディフューザーとしての機能もあり、それがちょっと気になった。そこで、「こちらは当然マイチェン前の車にもつけられますよね」と確認したところ、実はこのパーツの受け側のダッシュの形状が変わっているそうで、付けられないという。たぶん遮音材の追加などの関係で合わせて変更したのだろう。こんなところにもお金をかけて見えないところを改良してきていることが垣間見られた。 今回のマイナーチェンジであれっ?と思ったのが、ステアリングの革の質感だ。筆者の前期型では、言葉では上手く伝えられないがもっと「しっとりさらさら」で非常にお気に入りの触り心地だったのだが、それがマイナーチェンジで変わっている感じがする。マイチェン版では一般的な革巻きステアリングの触り心地なのだ。聞いたところ、「変わってないと思いますよ」と返答されたが、絶対変わっていると思う。さすがに筆者ヴェゼルのステアリングはテカってきているので新車時の風合いがなくなっており比較するすべがない。もしかしたら前期型ではウレタンだったガソリン車のステアリングホイールも今回革巻きとしたことで、コストダウンした?とちょっと疑ってしまうが、まあそんなに大きな問題ではない。 マイカー購入以来300万円前後でベストバイはヴェゼルだと感じている筆者であるが、今回のマイナーチェンジであらためて確信を持ってそう思えた。買って損はないです。
山上博也