マイナーチェンジを受けたヴェゼル、マイチェン前のオーナーとして気になるところは?
インテリア編:HuNTのインテリアがいい!
インテリアでは、今回登場のHuNTパッケージが気になった。真っ黒内装が好みでない筆者としては、カーキ×ネイビーの落ち着いた配色が洒落た感じですごく惹かれたのだが、このカラー展開はXグレードのHuNTパッケージしかなくちょっと残念に思った。Zグレードにもこのカラーがあれば良いのにと開発者に伝えたが、ホンダとしての販売戦略があり、あえてXグレードのみとなっているようだ。 HuNTパッケージで新採用されたシートデザインは、結構凝っている。聞いたところヴェゼル・シリーズで一番コストがかかっているシートらしく、Xにしか展開がないのがつくづく残念だ。後日、筆者がヴェゼル車検時にディーラー担当者にHuNTの売れ行きを尋ねてみると、HuNTパッケージが気になるお客様が多いものの、結局はZグレードを購入する方がほとんどらしく、なかなかホンダの思惑通りにはなっていないようだ。 インテリアではセンターコンソールの形状が助手席からも使い易いように左右対称のデザインに変わったのだが、筆者としては新旧どちらでもあまり気にならなかった。ただ今回のマイナーチェンジで、コンソールサイドのソフトパッドにステッチが入り、ちょっとだけ高級感?が増していいなぁと感じた。2代目のコンソールは初代ヴェゼルより質感が悪くなっていると感じていたがこの点はしっかり改良してきたようだ。 さて肝心の走行性能はどうかというと、これは素直にマイナーチェンジでの改良の効果がはっきりと感じ取れた。ちなみに運転はしていないので、ドライバビリティについてはここでは言及できない。諸先生の記事を参考にしてください。
マイチェン版の防音材は前期型にも装着可能
まずは遮音についてだ。開発陣の説明ではかなり力を入れたとあったが、確かに乗ってみると前席でも後席でも筆者の前期型ヴェゼルと比べるとエンジンとの間に、一部屋を置いたくらい静かになっている。今回の試乗は芦ノ湖、伊豆スカイラインで行なった。前期型だと登り坂やアクセルを踏み込んだ時のエンジン音がうるさく、この点は興醒めしていたが、今回のマイチェンでは、確実に音が抑えられ静かになっていると感じるはずだ(まだうるさく感じる人がいるかもしれないが)。試乗を担当したライターからは「エンジン音がにぎやかだね」と言われたが、「いやいや随分静かになっていますよ」と返す。筆者としては随分抑えられたなと感じていた。エンジン音だけではなくロードノイズも当然低下している。前後左右上下にわたりインシュレーター等の対策が施されているそうで、ここは前期型所有者にとってはかなり羨ましいポイントだ。 ボンネットを開けエンジンルームを撮影した際に、ボンネットフード裏のインシュレーターについて「ここも変わっているのですか」と尋ねたところ「そうです」との答え。それはマイチェン前の前期型にもそのまま部品交換で装着できるとの確認も得た。そこだけ変えてもそう効果はないかもしれないが、マイチェン版仕様に付け替えることができることは伝えておこう。