東大理一・理三ダブル合格した「受験の天才」は、外資エンジニアという華麗なキャリアがありながら、なぜ理三を再受験したのか「情報系人気は今がピーク」
外資系IT企業のソフトウェアエンジニアと医師。どちらも現代における理系キャリアの頂点で、親が子供に「目指させたい」と感じるキャリアではないだろうか。 その両方のキャリアを同時に実現させているのが、Saki(@Saki_reset)氏だ。東大理一から情報理工学系研究科に進み、ソフトウェアエンジニアとして働いた後で、東大理三に再受験し、見事合格。今は働きながら東大医学部に通われている。学習におけるノウハウなどを発信するXアカウントのフォロワー数は3万人を超えるほどの大人気だ。 同氏に、なぜ東大卒エンジニアから東大卒医師を目指すキャリアチェンジをしたのか、幼少期にしていた習い事や習慣などは何か、聞いたーー。みんかぶプレミアム特集「医学部合格 最短・楽勝ルート」第3回。
東大理一→計数工学科の3つの主なキャリアパス
――Sakiさんは外資系ITエンジニアとして働きながら、東大医学部に進学するという非常に珍しい経歴をお持ちです。そのキャリアについてお伺いしたいと思います。まず、東大に進学された時の動機についてお聞かせください。 元々、数学や物理が好きで、それらを専攻できる学科に進学しようと考え、東大理一に進学しました。初めは計数工学科に進学し、応用数学や情報工学、AI、機械学習といった最先端の情報系の勉強をしました。その後、修士課程まで進みました。 ――修士課程を終えた時のキャリアプランはどのようにお考えでしたか? 数学が好きだったので、最初はアクチュアリーを目指していました。保険会社で統計の専門家として働くことを考えていたのですが、インターンを通じて仕事の内容にあまり興味が持てないことが分かりました。また、保険業界に限定されるのも嫌だと思い、幅広い分野で働けるソフトウェアエンジニアを目指しました。 ――新卒で外資系エンジニアになられたのですね。計数工学科を卒業された方の主なキャリアパスは? そうですね。大きく3つに分かれます。1つは金融の専門職、例えばアクチュアリーやクオンツです。2つ目はITのエンジニア、私がやっているようなソフトウェアエンジニアや研究サイドの情報研究者です。最後にコンサルティングファームでITやAIの導入支援を行う仕事です。
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