【川口オート SG日本選手権】黒川京介が完全VでSG初制覇 “取っておいた”ガッツポーズさく裂
川口オートレース場のSG「第56回日本選手権」は4日、12Rで優勝戦が行われた。レースは1枠の黒川京介(26=川口)がトップスタートから10周回を逃げ切り、悲願のSG初制覇を6戦全勝で成し遂げた。なお2着は青山周平、3着は中村杏亮だった。 地元での完全VでSGタイトルホルダーの仲間入りを果たした黒川は歓喜のゴール後、スタンドの観客へ握りしめた右手を3度、突き上げて喜びを表現した。 「デビュー時に“SGを優勝した時にやろう”と決めていた」パフォーマンス。ただ、手放しでは喜べなかった。1回目のスタートでまさかのフライング。この瞬間、来年の選手権の出場権利を失ってしまったが「ファンの皆さんが車券を買っているのは分かっていたので、2回目も全力で走ろうと思った」と気持ちを落ち着けて、ついに選手権のタイトルを勝ち取った。 ポケバイ出身で、川口オートでのポケバイレース参加がオートレーサーを目指すきっかけとなった。「うれしいというより、ありがとうという気持ち」とファンを思う気持ちは人一倍。オート界に新風を吹き込んだ黒川が、年末のスーパースターでも存在をアピールしてくれそうだ。