【日本ハム】秋季キャンプ打ち上げ 野村佑希が一丁締め…動作解析導入で打力アップへ「このままじゃダメだというのは分かっている」
日本ハムは10日、エスコンでの秋季キャンプを打ち上げた。選手会長の松本剛外野手(31)からキャンプの一丁締めを託された野村佑希内野手(24)は、今季の自身の低迷に危機感を覚え、初めて動作解析を導入するなど変化を求めていく。 マイクを握った野村は、エスコンのマウンドに立った。選手、首脳陣、スタッフらに加え30人のファンも加わった秋季キャンプの“一丁締め”。「来年はリーグ優勝、日本一になるために、一人一人が自覚を持ち、シーズンオフを過ごしていきましょう」。自覚を持つように選手会長・松本剛から託された締めのあいさつに、覚悟をにじませた。 強く抱いているのは危機感だ。今季は56試合の出場で打率2割1分、2本塁打と低迷。CSのメンバーから外れ、フェニックス・リーグで汗を流した。一方で同期の万波、田宮らが躍動。「シンプルに危機感というか、自分がいない状態で勝てば勝つほど、自分の必要性というのを疑うようにはなっていきました」。来季はプロ7年目。「もうそんなにチャンスはないと思って、しっかりつかみ取れるようにしたい」と現状を冷静に受け止めている。 変化のオフを過ごす。11月中に、千葉県内の施設で初めて動作解析の導入を予定し「興味は持ってました。でも(昨季まで)数字がある程度残ってしまったので、スイングを変える怖さもあった。今年結果が出たら自分を貫こうと思ってましたし、結果が出なかったらと」と説明。「このままじゃダメだというのは分かっている」と変化を受け入れ、最善のスイングを求めていく。 動作解析には「感覚とか動画とかで確認していたものを数字として出せますし、何が弱くて何ができてるというのもはっきりと分かる」と効果を期待。テクノロジーも駆使し、たくましく生まれ変わった姿で2月1日を迎える。 (山口 泰史)
報知新聞社