「望むところからははるかに遠い」角田裕毅が苦言を呈したRBのアップデートに、「2024年で最悪」と専門メディア
今季、角田裕毅の好パフォーマンスもあって、序盤は中団争いのトップとして大いに称賛されたビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)だが、このところはその前途に暗雲が垂れ込めている。 【画像】世界を舞台に活躍する日本人F1ドライバー、角田裕毅のオフの表情を大特集! 第14戦ベルギー・グランプリまでに10戦で入賞を飾って34ポイントを稼ぎ出し(角田が7戦で22ポイント、ダニエル・リカルドが4戦で12ポイント)、コンストラクターズランキングでトップ5に次ぐ6位につけているイタリア籍のチームは、さらなる躍進が期待されていたが、1か月のサマーブレイクを経てのシーズン再開後には2戦ともノーポイントに終わった。 チームの最大の課題である「VCARB01」の性能向上は、第10戦スペインGPで大規模なアップデートを施して大いに注目されたものの、残念ながら望むような効果は得られず。そして直近のイタリアGPでは、角田の車のみに導入された新たなパーツは彼を満足させられず、各セッションでチームメイトの後塵を拝した彼は、さらに決勝ではもらい事故によって序盤でのリタイアを強いられて熟成のための機会も失っている。 英国のモータースポーツ専門メディア『THE RACE』は、RBの躓きについて、「(次戦の)アゼルバイジャンではアップデートが機能する可能性はあるが、角田の苦労やスペインGPでの問題を考えると、RBは気まぐれな車から最良のパフォーマンスを引き出す方法についての理解が不足しているのかもしれない」と指摘する。 同メディアはまた、角田の「シミュレーターで感じるものとは全く違う挙動を示しています。理屈の上では(アップデートは)機能するはずだし、数字を見るとまともなラップタイムを得られるはずですが……実際は、それはほど遠いです。我々が望むところからは、はるかに遠い位置にあります。まだ理解しなければならないことがあるようです」とアップデートに苦言を呈するコメントを紹介した。 「モンツァの新しい路面舗装が、車の過剰なスライドの原因のひとつかもしれない」と、外的要因があった可能性を示唆しながらも、記事は「モンツァでの結果は、彼らにとって衝撃的だったはずだ。予定より1戦早くアップデートを導入するために努力したにもかかわらず、角田にフラストレーションを与え、旧スペックの車の方が同等か、それ以上に速かったという事実により、RBの最新アップデートは、2024年で最悪のものとなった」と締められている。
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