イーサリアム、ステーキングの未来は──次期アップグレードとリステーキングがもたらす影響
可能性を広げるリステーキング
リステーキングは刺激的な可能性をもたらしつつある。アイゲンレイヤー(EigenLayer)と流動性リステーキング・プロトコルの双方のポイントプログラムを組み合わせることは、イーサリアムのステーキング需要を生み出す。2024年3月と4月にはそれぞれ38%と48%のステーキング取引高が流動性ステーキングプロトコルによってもたらされた。 また、同時期にアイゲンレイヤーのTVL(預かり資産)の65%(97億ドル相当)以上はネイティブのイーサリアムから来ており、リステーキングがイーサリアムにもたらす影響の大きさを示している。リステーキングの成熟と普及が進めば、将来的にはステーキング取引高の多くがリステーキングと流動性リステーキングから来ることが予想される。 しかし、リステーキングにもリスクが伴うことを忘れてはならない。スマートコントラクトとバリデート(承認)サービスのクオリティだ。アイゲンレイヤーの報酬とスラッシング(プルーフ・オブ・ステークブロックチェーンにおいて、ネットワークのルール違反や悪意のある行為によって、ステーキングが停止されたり、トークンが失われた場合にバリデーターにペナルティを課すこと)のメカニズムがまだ実施されていないことから、リステーキングの良し悪しなど、全貌はまだ明らかなっていない。 |翻訳:Shun Ide|編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:21co on Dune Analytics|原文:The Ethereum Staking Opportunity
CoinDesk Japan 編集部