毒島誠がSGクラシックを制す 3年4カ月ぶりのビッグタイトル【住之江ボートSG「第39回グランプリ」】
◇18日 SG「第39回グランプリ」2日目(大阪府・住之江ボート) 風速10メートルというハードな水面コンディションの中、2コース差しを決め、今年初っ端のSGクラシックを制した毒島誠(40)=群馬=は、3年4カ月ぶりにビッグタイトル奪還に成功。その後に吹き荒れた群馬旋風の口火を切った。「8、9月は苦しかったが、(賞金)2位でここに来られた。ここ2、3年の中では一番いいリズムだと思う」。夏場の低迷時期も、今はさらりと振り返る。 マネーバトル総決算の命運を託す相棒32号機は周りからの評判が高い。「結構、負けない足」。エース機を手にした池田浩二が特訓の直線合わせで劣等感を抱くほどの威力。それでも、万が一の調整狂いに神経を使う。「合えばいいけど、ちょっとずれると住之江特有の独特の外れる感じもある」。積み重ねてきたものを崩れ落とさないように、細心の注意を払う。 グランプリは準Vが2回で、黄金のヘルメットはまだかぶってない。「優勝するつもりで来た。9月くらいから減量も含めて準備はしてきた。その前もしていなかった訳じゃないが、より厳しく…」。目指すポジションをきっちりと見据え、毒島が力強い一歩を踏み出す。
中日スポーツ