B&W、新フラグシップ完全ワイヤレスイヤホン「Pi8」。aptX Lossless / Adaptive両対応
ディーアンドエムホールディングスは、Bowers & Wilkinsブランドより、進化させたDACやDSP、アンプなどを搭載し、aptX Losslessにも対応する新フラグシップ完全ワイヤレスイヤホン「Pi8」を、8月下旬から9月ごろに発売する。 【写真】充電ケースはワイヤレス充電にも対応するほかトランスミッター機能も装備 オープン価格だが、税込72,600円前後での実売が見込まれる。カラーバリエーションは「アンスラサイト・ブラック」「ダブ・ホワイト」「ミッドナイト・ブルー」「ジェイド・グリーン」の4色をラインナップし、ジェイドグリーンのみ12月下旬発売となる。 aptX Adaptive(96kHz/24bit)とaptX Losslessの両方に対応する完全ワイヤレスイヤホン。アクティブノイズキャンセリング機能やIP54相当の防水性能も備えるほか、マルチポイント接続にも対応している。 ヘッドホンのフラグシップ機「Px8」に採用されている独自のカーボンコーン技術を投入した12mmドライバーを搭載。なお、今回はプレミアムモデルのヘッドホン「Px8」「Px7 S2e」を手掛けたデザインチームとエンジニアリングチームが本機の開発も担当したとのこと。 また、同社の完全ワイヤレスイヤホンでは2023年2月発売の「Pi7S2」がBAドライバーとダイナミックドライバー1基ずつのハイブリッド構成を採用していたが、帯域ごとの音のつながりなどの面を考慮して今回は大型のダイナミックドライバー1基のみの構成としたという。 Bluetoothチップセットから独立したDSP、アンプ、DACをディスクリート構成で搭載。DSPにはアナログ・デバイセズ製のものを採用している。こうした構成の上で、前述のとおりaptX AdaptiveとaptX Losslessの両方に対応することで、「あらゆる音楽を可能な限りの解像度と精度でお届けする」とアピールしている。 デザイン面にも注力。性別や民族による人間の耳の形状の違いに関する同社独自の研究を応用し、可能な限り幅広いユーザーに合う快適性とフィット感、遮音性を追求したフォルムを採用したという。 ノイズキャンセリング性能も向上。独自開発したANCアルゴリズムなどによって、Pi7 S2から大幅な性能向上を果たしたという。なお、従来からの「音楽再生の品位に影響を与えることのないノイズキャンセリング」という考え方は継続して採用している。 Bluetoothのバージョンは5.4で、クアルコム社の最新チップを採用。充電ケースにはaptX Adaptive対応のBluetoothトランスミッター機能も搭載している。 さらに、バッテリー性能も強化。2023年モデルのPi7 S2やPi5 S2ではノイキャンオフ時に最大5時間だったところから、本機ではノイキャンオンでも最大6.5時間駆動(※ともに本体のみのバッテリー性能)が可能になった。 ケースは13.5時間分のバッテリーを搭載しており、併用することで最大20時間利用可能。また、急速充電に対応しており、15分の充電で2時間以上利用できる。 また、ワイヤレス充電にも対応。さらに、ケースは形状も見直し、ポケットなどへの出し入れがしやすいようスリム化するなどしている。 セットアップやUX面にも改良を加えたと同社は説明。左右両方のイヤホンの長押しでペアリングができるようにし、ユーザーが耳から本体を外すこと無く2台目以降のデバイスとペアリングできるように配慮した。 また、Made for iPhoneもサポートし、iOSデバイスとも簡単に接続できるようにしている。加えて、発売後のアップデートによって、Google Fast Pairにも対応する予定。 さらに、本体のタッチボタンには、より高精度なセンサーを採用することで、タッチ操作の反応性と信頼性向上を図った。また、アンテナとマイクの配置を刷新し、通信の安定性や通話性能向上も図っている。加えて、赤外線式の近接センサーによって、これまで以上に信頼性が高く応答性の高い装着検出が可能になったとしている。 スマートフォンアプリ「Bowers & Wilkins」での各種操作にも対応。5バンド・アドバンスドEQ機能に好みのサウンドに調整したり、逆に、ボタンひとつでEQ機能を無効化することなどができる。 アプリでは新たにタップ&ホールド操作のカスタマイズが可能に。音量調整、またはノイズキャンセリング&音声アシスタントのいずれかを割り当てることができる。また、本体左側のタッチボタン長押しで、ノイズキャンセリングとアンビエントパススルー(外音取り込み)を切り替えられるようにもなった。
編集部:小野佳希