奇跡のJ1残留へ――。試合後に拍手を送った札幌サポーターの想いを、選手たちはどう受け止めたのか
まだ誰も諦めていない
[J1第36節]湘南 1-1 札幌/11月9日/レモンガススタジアム平塚 最後まで絶対に諦めない――。そんな強い想いが伝わってくる光景だった。 【画像】残留信じ集結した北海道コンサドーレ札幌サポーターの声援が、平塚の地にこだまする!(Part1) 北海道コンサドーレ札幌は11月9日、J1第36節で湘南ベルマーレと敵地で対戦し、1-1で引き分けた。 一進一退だった前半を経て、スコアレスだった50分に先制点を許した札幌だが、その9分後に駒井善成の渾身のヘッド弾で追いつく。 それで勢いが出た札幌は相手を押し込み続け、85分にキム・ゴンヒが、90分に浅野雄也が決定機を迎えるが、決め切れない。そして後半アディショナルタイムには、ドリブルで持ち込んだ白井陽斗が敵陣エリア手前で倒されてFKを獲得するも、キッカーの青木亮太のシュートは枠を捉えられず。試合はそのままタイムアップした。 残留ラインの17位の柏レイソルを勝点6差で追っていた19位の札幌は、その差を詰めるためにも勝点3が欲しい一戦だったが、湘南と勝点1を分け合い、残り2試合に臨むこととなった。幸い、他会場で柏はアルビレックス新潟と引き分け(1-1)たため、札幌と柏の勝点差は6のままだが、得失点では柏が「9」上回る。 札幌としては次節の広島戦に勝利し、最終節の柏との直接対決に繋ぎたいところ。 そんな状況で、試合後、多くの札幌サポーターはブーイングではなく拍手を送っていた。それを選手たちはどう受け止めたのか。 駒井のゴールをお膳立てした近藤友喜は「僕たちもですけど」としつつ、こう続ける。 「まだ誰も諦めていないということを伝えてくれている。可能性がある限り、自分たちができる最善の準備をしたい」 また、近藤はサポーターから「全員で戦おう」というメッセージをもらったとも話し、「アウェーでもホームのような雰囲気を作ってくれるって、なかなかないこと。次の広島戦では勝点3を届けたい」と力を込める。 同点弾を決めた駒井、主将の荒野拓馬、ディフェンスリーダーの岡村大八も同じ想いを口にする。 「試合前、バスを降りた時にたくさんのサポーターが出迎えてくれて、ボルテージを上げてくれた。その気持ちは分かっているので、応えられるようにしたい」(駒井) 「可能性がある限り、希望は捨てない。残り2試合頑張ろうっていう気持ちが伝わってきた」(荒野) 「サポーターの応援を背に、諦めることなく、可能性は高くないかもしれないけど、奇跡を起こすために準備したい」(岡村) 札幌は奇跡の残留を引き寄せられるか。サポーターと一丸で全力を注ぎたい。 取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
【関連記事】
- 千葉決戦は流経大柏が4発快勝、滋賀では草津東が前回準V・近江を撃破! 前橋育英、阪南大高、山梨学院など新たに一挙15校の全国行きが確定!【選手権予選】
- アントラーズ鈴木優磨が一発レッド! 左サイドを突破→椎橋にファウルで止められ、起き上がって相手に体当たり。指揮官にも警告
- 「キツくなったなぁ」「追いついたのに、、、」18位ジュビロ、ガンバとの死闘で競り負ける「ここで終わりではない」「次は勝とうぜ!」などエールも
- 「韮崎高校でオール5でしょ」元チームメイトが明かす中田英寿の凄さ。ただ、彼の強パスを巡って「チーム内でバチバチ言い合いになった」意外な真実も
- 「可愛さの破壊力すげぇ」「セクシー」なでしこ岩渕真奈が眩いビキニ姿を披露! 熊谷紗希とバカンスを楽しむ様子が反響