「僕は不完全」女性問題めぐり不信任決議を受け…議会解散の永野・岸和田市長 問題長期化“初期対応ミス”認める
大阪府岸和田市議会から不信任決議を突きつけられ、返す刀で議会を解散した永野耕平市長(46)。12月27日に改めて会見を開き、一連の問題が長期化した背景に、“初動対応”がまずかったことを認めました。 ▼女性が「性的関係を強要された」と訴え 裁判は和解も解決金500万円 岸和田市の永野耕平市長は、府内に住む女性から性的関係を強要されたなどとして訴えを起こされ、11月に永野市長が女性に対し、解決金500万円を支払い、謝罪することなどといった内容で、大阪地裁で和解が成立しました。 この和解内容には、口外禁止条項は含まれていないことが分かっています。 11月28日の新聞報道を受け、永野市長は大阪市内で報道陣の取材を受け、「裁判の内容も秘匿ということで決められていますし、和解の内容も秘匿とされているので言えない」と詳細を語りませんでした。 市長は12月3日の岸和田市議会でも、市議らに同じ説明を繰り返しました。 ▼所属していた維新から「除名含みの離党勧告」…市長の説明一転 ところが、大阪維新の会から「説明が果たされない場合、除名処分も」と求められると市長は説明を実施。女性と不倫関係にあったことは認めつつも、女性に対する性加害は無かったと釈明しました。 ▼市議会から「不信任」、市長は「議会解散」 問題発覚から22日後。市議会では、「市政を混乱させた」などとして永野市長に対する不信任案が賛成多数で可決されました。これに対し永野市長は24日、議会を解散しました。 (岸和田市 永野耕平市長)「(不信任決議の)決議文のなかに、例えば、説明責任を果たしていないとあった。しかし、私は相手方と話し合って、秘匿してほしいということ以外のことについては、しっかりと説明責任を果たしてきたと思っている」 ▼「僕は不完全」問題長期化は当初の説明の“失策”認める…それでも議会解散は「僕の権利」 27日、永野市長は改めて報道陣の取材に応じました。問題発覚時の初動について、「話せることを話したらこんなことにはならなかったということは、そらそうやと思います」と、問題の長期化は、発覚当初の対応のまずさにあったことを認めました。 ―――問題が長期化したことが、議会の不信任の理由の1つである「市政が混乱した」ことにつながるのではないか? 「そうやと思いますよ。僕が完璧な人間やったらそこでちゃんと完璧な受け答えができたなと思います。ただ僕、不完全ですから」 ただ、「不信任の大義は無い」と改めて主張しました。 「(不信任決議文で)説明責任を果たせていないと言われていることについては当たらないなと思ったので、僕は大義はないというふうに申し上げております。僕も考える権利があって、そこで解散する権限がある」 解散に伴う岸和田市議選は、2025年2月2日に投開票です。
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