パドレス優位とされる中、ブレーブスにチャンスはあるか。ナ・リーグ ワイルドカードシリーズ
恐らくこのシリーズ初戦は、スケジュールを前倒ししてマックス・フリードに先発マウンドを託すか、ブルペンデーにするかの二択になると思われるが、そのブルペンもクローザーのライセル・イグレシアスが、ダブルヘッダーの2試合に続けて登板するなど、コンディション的に厳しい状態にある。
そんな中、安打製造機ルイス・アラエスに始まり、言わずと知れたスーパースターのフェルナンド・タティスJr.、今季突如として長打力を開花させたジュリクソン・プロファー、大黒柱のマニー・マチャド、新人王候補のジャクソン・メリル、そしてポストシーズン通算44試合と経験豊富なベテランスラッガーのザンダー・ボガーツと続くパドレスの強力打線を相手にロースコアの試合を展開するのは、かなりの難題と言わざるを得ない。
以上のことから、このシリーズはパドレスの2連勝という一方的な展開が、可能性として最も高いように思われるが、野球ファンがMLBのプレーオフで下位シードの快進撃を目の当たりにしたのは、わずか1年前のことである(昨季は第5シードのレンジャーズと第6シードのダイアモンドバックスがワールドシリーズ進出を果たした)。
このポストシーズンにおいて、机上の論理にはない何かが引き金となってアップセットが起こるとしたら、シチュエーション的にこのシリーズがそれに相応しいような気がする。
J SPORTS 編集部