「民謡の力で能登元気に」 七尾の3団体、復興祈り「まつり」 群舞、唄声で観衆魅了
七尾市文化協会の「第21回ふるさと民謡(うた)まつり」(北國新聞社、ラジオななお後援)は1日、市文化ホールで開かれた。能登半島地震を受けて一時中止も検討されたが、「民謡の力で能登を元気に」を合言葉に市内3団体が昨年に続いて集結。約70人が能登再興の願いを一つに華やかな群舞、力強い唄声で観衆を魅了し、文化継承の思いも新たにした。 民謡まつりは昨年、七尾民謡会、城山民謡会、青(せい)柏(はく)民謡会が初めて合同開催する形になり、今年も3団体が一堂に会した。今年は「復興応援 明日につなげ」をテーマに24曲を披露し、にぎやかな「八木節」で幕を開けた。 津軽三味線奏者の木田貫松輝(かんしょうき)さん(砺波市)が特別出演し、メンバーは七尾市石崎町の「能登舟漕(こ)ぎ唄」や、同市能登島の「能登島さし音頭」、穴水町の「能登茅(かや)刈り唄」で自慢ののどを鳴らし、山中節などで踊りの精進の成果を示した。全出演者による珠洲市の祭り唄「珠洲山曳唄」で幕を閉じ、観客席からは大きな拍手が沸き起こった。 市文化ホールは元日の地震で舞台設備が壊れ、10月に再開したばかり。3団体には自宅が損壊したメンバーもおり、開催を見送る話も出たが、例年10月の開催時期をずらして規模縮小で開催することを決めた。