このままではマズイ…。Jリーグで伸び悩む日本の超逸材(2)今のところ2年前がピーク…。パリ世代の巨人FW、価値は下がるばかり
今季の明治安田Jリーグも後半戦を迎え、熾烈な優勝争い、そして残留争いが展開されている。ベテランから若手までさまざまな選手が印象的な活躍を残している一方、大きな期待を受けていたものの目立った活躍を残せずにいる選手も存在する。今回は、その才能に疑いはないが伸び悩んでいるように見える若き逸材を紹介する。※スタッツはデータサイト『transfermarkt』参照。情報は8月23日時点。
FW:中島大嘉(なかしま・たいか) 生年月日:2002年6月8日 所属クラブ:水戸ホーリーホック ※期限付き移籍中 今季リーグ戦成績:9試合1ゴール0アシスト 大きなポテンシャルを秘めているものの、FW中島大嘉はその才能を完全に開花させることが出来ていない。 国見高校を卒業した中島は、2021年に北海道コンサドーレ札幌に加入した。プロ1年目は公式戦9試合の出場に留まったが、限られたプレータイムの中で4ゴール1アシストとインパクトのある活躍を披露。勢いをそのままに、プロ2年目となる2022年にはリーグ戦15試合に出場して2ゴール、YBCルヴァンカップでは5試合で4ゴールという結果を残し、ブレイクの兆しを見せている。さらにこのシーズンはU-23日本代表として6試合に出場しており、彼にとって充実した1年だったと言えるだろう。 しかしながら、“いまのところ”それが中島のピークになってしまっている。 札幌で迎えたプロ3年目は定位置確保に苦しみ、シーズン後半には名古屋グランパスへの期限付き移籍を決断。だが、その名古屋でもFWキャスパー・ユンカーなど前線の強力なライバルたちに阻まれ、十分な出場機会を得ることは叶わず。最終的にリーグ戦でゴールを奪うことはできなかった。 今季は藤枝MYFC、水戸ホーリーホックとJ2のクラブで武者修行を続けているが、公式戦の先発出場は2試合に留まっている。中島の市場価値は現在17.5万ユーロ(約2800万円)だ。名古屋へ期限付き移籍していた2023年6月から現在まで市場価値は下降を続けており、そろそろ一定の活躍を見せて上昇気流に乗りたいところ。8月より所属している水戸ではリーグデビュー戦でゴールを奪った。この調子を維持して2022シーズンの再現といきたい。
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