「便利」「危ない」と良くも悪くも話題の「LUUP」、1日かけて徹底的に調べてわかった“本当の実力”とは?
電動キックボード、電動自転車のシェアリングサービス「LUUP」が話題だ。街中で見かけた人もいるかもしれない。 【写真で見る】衝撃的な光景の、渋谷マークシティの軒先にあるLUUP 現在、国内8都市で運用され、2025年までには全国1万カ所にポート(電動キックボードや電動自転車が置いてある場所のこと)を増やす見込みらしい。2023年7月には運転にあたっての免許が不要となり、それによる利用者の増加も見込まれている。 まだ、全国8都市でしか展開されていないから、実際に乗ったことがない人も多いだろう。
じゃあ、実際のところ、LUUPってどうなのか。使って確かめようじゃないか。 ■渋谷の全ポート(100カ所)を巡るぞ! ……と意気込んだものの、普通にLUUPを使うだけでは面白くない。その特徴や実力を知るためには徹底的に調べる必要がある。 ということで、私は友人を引き連れ、「渋谷周辺にある100カ所のポートを全制覇」することにした。ちょうど渋谷周辺のポートを見ると、ぴったり100カ所のポートがあったからだ。100カ所回れば、さすがにLUUPのいろいろな側面が見えてくるだろう。
……そして、実際に100カ所制覇した。その結果わかったのは、 「LUUPは既存の交通手段の中では浮いた存在で、使っていて怖い場面も多い。しかし、少なくとも都市の移動はかなり便利でなおかつ楽しい。実際、渋谷周辺のポートでは多くの機体が出払っていて、私たち以外にもかなり利用している人が多く、そこそこの支持は集めているようだ。改善すべきポイントも少なからず存在しているものの、このままLUUPの利用が拡大すれば、都市交通に新しいインパクトをもたらすのではないか?」
ということだった。 というわけで、今回は、このLUUPポート巡りをしながら見えてきたLUUPの特徴や実状について書いていこう。 ■悲報? 朝のポート、機体がない 土曜日朝8時。友人と渋谷ハチ公前で待ち合わせる。朝の渋谷は、まだ人があまりおらず、LUUPに乗る人も当然いない。 さっそく1カ所目から。最初は、渋谷マークシティの軒先にあるポートだ。 特に都内の場合、このような大規模な商業施設のスキマにポートがある場合が多い。しかし、驚いたのは、このポート、かなりの機体が出払っていることだ。