「便利」「危ない」と良くも悪くも話題の「LUUP」、1日かけて徹底的に調べてわかった“本当の実力”とは?
フェイントをかけてくるポートもある。 急いでいる時に、このようなポート探しが発生してしまうのは、利用者目線では嬉しくはないだろう。 また、インパクトでいうと、渋谷ストリームの側にある地下駐車場のポートがすごかった。それがこちら。 ■LUUPer(ルーパー)の連帯感を感じる さて、50カ所を回ったあたりで昼となる。ちょうど目の前にあった「ターリー屋」でカレーを食べる。朝からずっと何らかの形で動いているので、お腹はぺこぺこだ。
栄養補給をして、残り半分を制覇しにいく。 午前中は、キックボードを使ったから、午後は電動自転車のほうも使ってみる。やはり、自転車のほうが、使い慣れていることもあって、安心して乗れる印象を受ける。だからこそ、安心して、堂々と歩道を走ってしまう例もあるようだ。 午後の時間帯になると、キックボード、電動自転車含めてLUUPユーザー(ルーパーというらしい)が目に見えて増えてくる。中には、ポート内でバッティングすることもある。しかも、ポートは小さく、一度に多くの人がそこに駐車することができないから、必然的に利用者相互に譲り合いが必要になる。譲られた時には、ちょっとした会釈などをして、「ああ、君もルーパーなんだね」という不思議な連帯感を共有する。
「極小」のポートで、スキマや軒先にあるからこそ、ちょっとしたコミュニケーションが生まれることもあるのかもしれない。 ■ポートが見つからない 開始から60カ所ぐらいまでは、私が案内をして友人に写真を撮ってもらったのだが、だんだん飽きてきたので、役割を交代。どうもその友人、あまり地図が得意なタイプではないらしく、何度も止まりながら、地図を確認する。 しかし、どうしても見つからないポートがある。その周辺にはいるのだが、行っても行っても確信にたどり着かないのだ。
何度も試行錯誤を繰り返した結果、なんととあるマンションの奥まったところにポートがあるという、かなりの難易度の高いポートだった。 どうもLUUP利用者に聞くと、このような「激ムズポート」がたまにあるらしく、場合によっては、その周辺でポートを探すLUUP利用者たちがウロウロしていることもあるという。 ■ついに、100カ所を達成! 80カ所を超えると、だんだんと無我の境地に入ってくる。最初は友人との会話もずいぶん弾んでいたが、ここまで来ると、ひたすらポート間を移動するマシーンのようになってくる。