「便利」「危ない」と良くも悪くも話題の「LUUP」、1日かけて徹底的に調べてわかった“本当の実力”とは?
実はこれ、マークシティだけでなく、朝8~10時の渋谷では、多くのポートに乗り物がない場合が多かった。 本当はLUUPに乗って回ろうと思っていたのだが、こんなわけで乗れる機体がなく、渋谷駅周辺のポートは歩いて回ることになってしまった。 しかし、こうしてみると、都心部でのLUUP使用率は高いようだ。 これは仮説だが、LUUPは終電を逃してしまったあとでも使えることが強みである。タクシーだとかなりの値段がかかってしまう場所でも、LUUPではわりあい安価で済む。そうした人々が、渋谷から地元のポートまで乗って行ったために、朝のポートにはLUUPがないのではないか。
■街のスキマに現れるポートたち マークシティから道玄坂のほうのポートに向かう。道玄坂は、歓楽街になっていて、居酒屋やらなんやらが細い路地にひしめいているが、こうしたごちゃごちゃとした都市のスキマにポートが突然現れるのが面白い。 こうして見ると、LUUPのポートは、ある種の「軒先ビジネス」のようなもので、マンションのちょっとした軒先などに1~3台のキックボードや電動自転車を置いている場合が多い。 また、都市部のポートの場合、ポートを探すこと自体が、その街自体を歩くことにもつながっていて、魅力の一つに感じた。
筆者にとって、渋谷はよく行く場所だが、「こんな場所あるんだ!」という場所にポートがあったりして、街歩きとして単純に面白かった。 ■LUUPに乗ってみて感じる「便利さ・楽しさ」と「恐怖」 20カ所ほど歩いてポートを巡っていたが、やっとLUUPに乗れることになった。 友人も私もLUUPは数回しか利用したことがない。ほぼビギナーだ。ちなみにLUUPに乗る前には、免許証かマイナンバーカードを登録し、なおかつ簡単な交通テストにチャレンジする必要があるので、乗ってみようという人は、事前に登録とテストを終えておくことをお勧めする。