石井館長が「“強い選手とやりたい”と言っているので」と-70kgトーナメントへの海人の出場を熱望【K-1】
「K-1 WORLD MAX」(3月20日、東京・国立代々木競技場第一体育館)の追加カード発表会見が2月8日、都内で開催された。 会見では-70kg世界最強決定トーナメントである「K-1 WORLD MAX 2024」に出場する16選手のうち12選手が発表された。前スーパー・ウェルター級王者の和島大海(月心海チーム侍)の参戦はすでに発表されており、この日は11選手を新たに発表。ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike’s Gym)とジョーダン・ピケオー(オランダ/Mike’s Gym)を除く9選手が初来日という、まさに未知なる強豪の集まりとなった。 会見にはカルロス菊田K-1プロデューサー、宮田充Krushプロデューサー、そしてK-1の創始者で先日、アドバイザーに就任した正道会館の石井和義館長が登壇した。 12人中日本人は和島一人とあって、残る4枠が誰になるかに焦点が集まるのだが、そのうち1枠については宮田氏がタイ人ファイターであることを明言。残る3枠について、石井氏がシュートボクシング(SB)の絶対王者であるSB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)の出場を猛プッシュした。 海人は「SHOOT BOXING 2024 act.1」(2月10日、東京・後楽園ホール)で元ONEムエタイ世界フェザー級王者のペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)と対戦する。
石井氏はトーナメントの注目選手について語る中で「日本人選手の話もしたいんだけれども」と切り出すと「前回のオウヤン・フェン選手との試合も和島選手は戦い方を間違わなければ多分勝っていたと思う。なんでパンチでそこまで行ったのか。本人はパンチを練習して自信があったので、ローキックよりもパンチで倒しに行ったが、パンチで倒しに行くとガードが開くので倒される可能性が高くなる。基本的にはガードを固めてローで削って、パンチで倒すのが彼のパターン。その勝ちパターンを間違うことなく、アウトローも使っていけば勝ててたと思った。ただ外人勢が全体的にレベルが上がっている、野杁(正明)選手も和島選手も、日本人選手は割とフットワークを使わない。海人選手もそう。ガードを固めて重い蹴りやパンチを出していく形なんですが、この外国人選手たちはフットワーク使ってくる。そのスピードに彼らがついて来れるか。それが今回の一つの見所であると思う。この日本人3人はもし出てくるならフットワークの練習をしておかないと勝てないんじゃないかと思う」といきなり海人とK-1 WORLD GPウェルター級王者の野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)の名を挙げた。そして「海人君は野杁君に勝っているので、僕としては海人君には出てほしい。野杁君にも意地は見せてほしい。海人君は“強い選手とやりたい”と言っているので、SBの試合がヒジありなのでケガをしなかったらぜひこの4枠に呼んでほしい」とカルロス氏に要望。