EC利用者の5割強、会員登録は「面倒かつ不要メールが増え煩わしい」。EC担当者の9割「会員登録はユーザーにとって負担」
「ECサイトで会員登録を行いますか?」との質問には、「必ず登録する」(42.8%)「やむを得ず登録する」(43.3%)「あまり登録しない」(12.2%)「まったく登録しない」(1.7%)という回答結果に。半数弱が会員登録は「やむを得ずするもの」と考えていることが明らかになった。
「必ず登録する」「やむを得ず登録する」の回答者に登録理由を聞いたところ、「ポイントが貯まる」(69.7%)「割引が得られる」(64.7%)「会員登録が必須だった」(52.6%)となり、ポイントの獲得や割引といったメリットを感じてする利用者がいる一方で、会員登録必須という消極的な理由で会員登録を行っているケースが多い。 次に、「あまり登録しない」「まったく登録しない」の回答者に理由を聞いたところ、「個人情報の扱いが心配(50.0%)」「不要な案内メールが増える(47.2%)」「面倒だから(37.5%)」と続いた。
また「会員登録が面倒でECサイトの利用/購買をやめた経験」についても質問。その結果「ある」の回答が52.0%と半数を超えた。会員登録のイメージについて聞いた設問では、「面倒かつ、不要な案内メールが増えるので煩わしい」(52.6%)「個人情報の管理がちゃんとされているか心配」(51.1%)と続いた。
ジャクスタポジションでは調査結果を踏まえて、リピートしにくい商品や再購入までの期間が長い商品などを販売しているECサイトでは、会員登録によるポイント付与や割引などは利用者にとってメリットになりにくい場合もあると指摘。「顧客ニーズの把握などは必ずしも会員登録を必要とはしないことからも、収集した顧客データの活用方法と管理方法を含め、会員登録の必要性を見直す必要があるのではないか」と総括している。