激化するニューヨーク2球団の〝ソト争奪戦〟はメッツが有利か「ヤンキースには大惨事となる」
ヤンキースFAのフアン・ソト外野手(26)の獲得に総帥のハル・スタインブレーナー氏が直接交渉に動くことになった。ソトをめぐってはメッツの大富豪オーナーで知られるスティーブ・コーエン氏が来週中にも南カリフォルニアで代理人のスコット・ボラス氏、ソト本人と会談予定となっており、その後にスタインブレナー氏が出馬すると米メディア「ニューヨークポスト」が報じている。 「NY対決」が激化してきた。MLBきっての資金力を誇るライバル球団による天才打者争奪戦は、ノッケから総帥自らの〝ソト詣で〟となる。ブロンクスを気に入り「勝てる球団」を条件とするソトと、26歳の若さを武器に狡猾なマネーゲームを仕掛けると見られるボラス氏。すでに条件は5億ドル~6億ドルとも言われ、10年総額7億円(当時約1015億円)のドジャース・大谷翔平に劣らぬ大型契約となる可能性もある。両球団とも沽券にかけて引くわけにはいかず、米メディア「ファハラス」は「獲得競争は白熱している。ヤンキースに戻るのか、野心的計画を持つメッツに行くのか。この並外れた強打者のスキルは両チームの力関係を変える可能性がある」と注目した。 しかし、一方でコーエン氏が純資産3兆2000億円と言われる大富豪だけに「ヤンキースファンは疑問を抱いている。メッツを上回ることができるだろうか。両チームとも熱心でこの入札戦争の金額は莫大だ。コーエン氏は豊富な資金があり、スタインブレナー氏に勝利への重圧がかかる。このライバル関係はニューヨークの野球の未来を変えるかもしれない」と〝メッツ有利〟の見方を伝えており、スポーツ専門メディア「ESPN」のカリー・マダニエル氏も「ソトが13年で6億1100万ドル契約を結ぶと予想している。ブロンクスからクイーンズに移籍すればヤンキースにとって計り知れない大惨事になるだろう。そうなれば何年も後退することになりかねない」とヤンキースに〝警鐘〟を鳴らしている。 ソトをめぐってはドジャースやレッドソックス、ブルージェイズ、レイズなども獲得に乗り出しているが、もはやこの激戦に付け入るスキはないかもしれない…。
東スポWEB