高齢化のなか「飲み込みやすい」コーヒーを 喫茶店のコメダが“とろみ”をつけた『とろみコーヒー』発売へ
高齢化が進む現代。顧客のニーズに応えたいと、全国に喫茶店を展開するコメダは、29日(水)から、コーヒーにとろみをつけた『とろみコーヒー』を発売する。
『とろみコーヒー』は、コメダと石光商事が共同で開発したもので、歯科医師で日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士である谷口裕重教授(朝日大学歯学部)が監修を行った。 開発のきっかけは、介護職の客から寄せられた「コメダでおいしいとろみコーヒーを作ってくれないか」という相談。高齢化が進み、飲み込む力が弱くなる人が増えていくなか、「いつまでも安心して飲めるおいしいコーヒーを届けたい」という思いのもと開発が始まった。 特にこだわったのは、“安心して飲める”という点と“味わい”だという。日本摂食嚥下リハビリテーション学会による分類の段階2にあたる“中間とろみ”を目安に、毎回同じ程度のとろみが再現できるよう、繰り返し試作が行われた。また、「とろみコーヒー」には同社の看板商品「コメダブレンド」と同じアラビカ種の豆を使用。なめらかな口あたりでゆっくり食道を通るためむせにくく、味も通常のコーヒーと同様にコクと苦みの余韻を楽しめるな仕上がりだという。とろみがついているため冷めにくく、ゆっくり味わえるのも特徴だ。 価格は店舗により異なり、460円~640円となっている。同社はこれからもこのような活動を通し、「ひとりでも多くの人に安心してコーヒーを楽しむくつろぎの時間を届けたい」としている。