【JBC2歳優駿】5番人気の地元馬ソルジャーフィルドがJRA勢を撃破 殊勲の小野楓馬「一生懸命走ってくれという気持ちで」
[JpnⅢ・JBC2歳優駿=2024年11月4日(月曜)2歳、門別競馬場・ダート1800メートル] 馬産地日高を舞台にした「未来優駿2024 第5回JBC2歳優駿」は、小野楓馬騎乗の5番人気ソルジャーフィルド(牡・川島洋=ホッカイドウ)が差し切って優勝。1着賞金3500万円を獲得した。2着は4番人気グランジョルノ。3着に1番人気タガノマカシヤが入った。勝ちタイムは1分54秒5(良)。 地元エイシンキャプテンが強気にハナを主張し、これをリコースパローが追う展開。縦長の流れになったが、勝負どころで各馬が一気に動き、ダノンフェルゼンとリコースパローが並んで4コーナー先頭の形。人気のタガノマカシヤも外からこれを射程圏に入れていたが、これらの動きを虎視眈々と見ていたのがソルジャーフィルドと小野楓のコンビだった。直線で外から力強い伸び脚を発揮。あっと言う間に前をかわすと、最後は3馬身差をつける完勝劇を演じた。デビュー6年目の小野楓はうれしい初のダートグレード制覇。左手で力強いガッツポーズを見せた。道営馬のVは第1回のラッキードリーム以来。2着には同じく差し脚を伸ばしたJRAのグランジョルノが入り、タガノマカシヤがいっぱいになりながらも3着を確保した。 殊勲の小野は「今回のレースはJRA勢もいて前が流れるだろうと考えていて、先生と腹をくくって後ろからしまいを生せるような競馬をしていこうと話していました。ゴーサインを出したら抜群の手応えで一気に前との差が縮まってくような、これからもっとはじけるぞという手応えでした。馬に最後まで一生懸命走ってくれという気持ちで追っていました」とレースを振り返った。念願のダートグレード初制覇については「勝てたことはうれしいですし、これからももっと頑張っていきたいと改めて思いました」とさらなる飛躍を誓う。 中央の素質馬を撃破したソルジャーフィルドの今後にかかる期待は大きい。「まだまだこれから成長していくと思いますし、これからもっともっと楽しみな馬だと思います」と新時代のダート路線で活躍する姿を思い描いていた。
東スポ競馬編集部