専業主婦です。パートで働きたいのですが、夫に反対されています。どうやって説得したらよいでしょうか。
最近は、夫婦共働きの家庭が増えてきています。一方で、「女性は、家で家事や子育てをしてほしい」と、妻が仕事をすることに反対する夫もいるようです。妻がパートなどで働きたいと考えている場合、夫をどのように説得すればよいのでしょうか。 今回は、妻が働くと増える収入等について、チェックしていきましょう。 ▼扶養内で働いてるけど、労働時間が「週20時間」を越えてしまった!「社会保険」に加入する必要はある?
今は共働き世帯が多数派
現在、日本では、専業主婦世帯よりも、共働き世帯の方が多数派です。 厚生労働省の資料によると、2022年の専業主婦世帯(男性雇用者と無業の妻からなる世帯)は539万世帯、共働き世帯は1262万世帯となっています。専業主婦世帯は共働き世帯の半分以下で、調査が掲載されている1980年から今に至るまでで、過去最少となっています。一方、共働き世帯は右肩上がりで増えています。 夫に外で仕事をすることを反対されている場合、夫にこの現状を説明して、現在は妻も外で働くことが一般的であることを紹介してみましょう。
パートで増える収入を計算
妻がパートで働きはじめると、家庭の収入が増えます。そのお金を上手に使えば、生活が豊かになったり、老後資金をためられたりと、大きなメリットがあります。 例えば、妻が時給1500円の仕事に就き、毎日4時間ずつ週5日で働いたとしましょう。毎月20日働くと、家庭の収入が12万円も増えます。年間では144万円、10年続ければ1440万円という大金になります。このお金は家庭の生活費になるだけではなく、積立投資を行えば、さらに大きく増やせる可能性があります。 また、妻が時給1500円の仕事に就き、毎日4時間ずつ週2日、月に8日間だけ働いたとしても、家庭の収入は4万8000円増えます。年換算すると57万6000円ですが、これは積立投資などの資金にするには足りなくても、家族旅行に行ったり、ちょっと良い家電に買い替えたりと、生活を豊かにするお金に活用できます。 妻が働く日数から、どれほど収入が上がるか具体的な金額を計算して、夫とマネープランを相談してみましょう。