「ARMY TWILL(アーミーツイル)」ミリタリーウエアの新しい解釈
ARMY TWILL 2024SSの最新作をチェック
ベースとなるミリタリーウエアをオリジナルファブリックで再構築し、デザインアップを施して、今の気分とシルエットで、軽やかに着られるラインナップが揃う2024SSのアイテムをここでご紹介していただこう。 「まず『Nylon OX Hooded Coat(ナイロン オックス フーデッド コート)』というアウターですが、アメリカ軍のミリタリーコートをベースとて、フランス軍のスモックパーカーのポケットデザインなどを採用し、全体的にモデファイしたアイテムです。 軽さのある素材でキレイなドレープが入るので、どこかドレッシーな印象も感じさせるアイテムに仕上がっています」
「そして、素材や色を変えて毎シーズン定番的にリリースされているアイテムが『Nylon OX Cargo Pants(ナイロン オックス カーゴ パンツ)』というもので、ファブリックは先ほどの『Nylon OX Hooded Coat』と同じものを使っています。アメリカ軍の1950年代のミリタリーパンツを彷彿とさせるディテールを、現代のシルエットに再構築した1本です」
「さらにご紹介したいのが『10/- Jersey Smock(10/- ジャージ スモック)』というアイテムで、“10番天竺”という肉厚の生地が商品名の由来になっています。ディテール的にはイタリア軍の1950年代のスモックをトレースしたプルオーバーシャツタイプのものになっており、ポケットのディテールとスタンド衿が特徴的です」
シルエットとオリジナルテキスタイル
ARMY TWILLといえば、ルーズフィットでややゆったりめのシルエットが特徴的だ。ルーズさの中にもキレイさ、上品さがうかがえるそのシルエットを生み出すパターンメイキングも、多田さん自身が手がけている。 さらに、ARMY TWILLは毎シーズンの生地もオリジナルで作っているものが多いという。 パターンメイキングのことから、数あるオリジナルファブリックのことまでピックアップして引き続き伺っていこう。 「サイジングは確かにゆったりめのものが多いです。リラックス感を大切にしていますが、サイジングというのはトレンドとともにあるものだと考えているので、時代に合わせて変化していくものだと思っています。 オリジナルの生地作りですが、今シーズンで1つ特徴的なものをあげるとすると、迷彩柄です。作ったのですが、従来の迷彩は色の濃淡がしっかり出ていて“パキッ”としたイメージだと思います。それをグラデーションっぽくしてパステルカラーの雰囲気を持たせた柔らかい印象の迷彩柄を作りたいと思いました。青は空をイメージした迷彩柄で、“優しく着られるカモフラ”というものを表現しました」