「適切にもほどがある」若者が入社後に泣いたワケ ビジネスには「ビジネスの適切な価値観」がある
だからこの若者の心はビックリしてしまったのかもしれない。今までは「適切にもほどがある」言動をとれていたがゆえに、転ぶことに慣れていなかったからだろう。 さて、この若者はその後どうなったか。後日談を書いて終わろう。 この若者は復帰してから営業企画部に異動して、元気に仕事をしているという。展示会やウェビナーなど、イベント企画に関わっているそうだ。新規事業の起ち上げという不確実性の高い仕事よりも、適切に仕事をすれば、それなりにリターンが見込める仕事のほうが合っている。前の上司がそう判断したようだ。
「自信がついたら、また新事業プロジェクトに戻りたいです」 本人はこう発言しているという。今後はレジリエンス(回復力・復元力)が身についたら、きっと「適切にもほどがある」営業になってくれるに違いない。
横山 信弘 :経営コラムニスト