熟睡と減量効果も! 健康に良い、夕食の最適な時間とは?
消化してから寝る
寝る直前に食べないというのも重要なポイントだ。「食べたものを消化するときは栄養素が分解され、一部は体熱となる。これを食事誘発性熱産生という。一方で熟睡するためには体温が下がる必要がある。そのため、食べ物が十分消化されてから寝るべきだ」と、フランス国立衛生医学研究所の栄養・糖尿病・脳研究ユニット長のジル・ミチューは解説してくれた。
夕食は軽めに
食事ができるだけ早く消化されるように、夕食は軽めに食べるほうがいいだろう。「軽めの食事なら2~3時間で消化するが、レストランでこってりした料理を食べたら5~6時間はかかる」とジル・ミチューは言う。 食事の内容は、ランチ同様、「野菜が50%、動物性または植物性のタンパク質が25%、炭水化物が25%。そして若干の脂肪、乳製品、フルーツ1個」が良いと栄養医のジャン・ミッシェル・ルセルフは勧める。 炭水化物ではアルデンテのパスタが優秀なようだ。ジル・ミチューによれば、「パスタは血液中にブドウ糖を長時間放出し、空腹感を抑え、脳をなだめて眠りを誘う」効果があるそうだ。果物や野菜に含まれる食物繊維も、体温を上昇させることなく、微生物叢(マイクロバイオーム)を介してブドウ糖の生産を促す。
tex: Tiphaine Honnet (madame.lefigaro.fr)