【NFL】RBマカフリーの起用について「クリスチャンを彼自身から守らなければならない」と49ersシャナハンHC
サンフランシスコ・49ersはこのオフシーズンにランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーと新たな契約を結び、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンのオフェンスにおける彼の重要性を認める形となった。49ersはオフェンス部門年間最優秀選手賞に輝いたマカフリーから今季も同様の生産性を期待しつつも、負担を軽減したいと考えている。
シャナハンHCは先月に、より大きなケガにつながりかねない打撲やすり傷からCMCことマカフリーを守るため、昨季よりもキャリー数を分散したいと発言している。
シャナハンHCはオフシーズンワークアウトの場で、「他にもボールを持って走れる選手はいる」と『The Athletic(ジ・アスレチック)』に述べ、こう続けた。
「われわれはクリスチャンを彼自身から守らなければならない。彼はどんな状況でもフィールドを離れたがらないから、もっと彼を守る方法があるはずだ。パスゲームであれだけの脅威になると、状況は少し違ってくるが、毎試合20回のキャリーで身体を消耗しているなら――もちろん彼にはそれをこなせるだけの実力はあるし、健康を維持できることも証明している――負担を少しでも軽くして、他の選手にその分を担ってもらいたいと思っている」
2023年にマカフリーは16試合で272回のキャリーを記録し、NFLで同率2位につけるとともに、キャリアで2番目に多い年間キャリー数を積み上げた。1試合あたり平均17回のキャリーはリーグで4番目に多く、67回のキャッチを加えると、昨シーズンにマカフリーがボールをタッチした回数は339回にのぼる。
キャリアを通じて、マカフリーは生産性を大きく落とすことなくタッチ数を積み重ねる能力を示してきた。しかし、年齢が上がるに連れて、通算1,806回のタッチを記録している28歳のマカフリーに対して、シャナハンHCが少し慎重になるのも無理はない。
昨シーズン、イライジャ・ミッチェは11試合で75回、ジョーダン・メイソンが40回のキャリーを記録した。マカフリーのキャリー数を分散できるかどうかは、2024年にミッチェルがいかに健康でいられるかにかかっているかもしれない。また、4巡目指名の新人アイザック・ゲレンドも、トレーニングキャンプとプレシーズンで活躍すれば、選択肢として浮上する可能性がある。
結局のところ、試合で大差をつけられない限り、シャナハンHCにとって最高の武器であるマカフリーをベンチに下げるのは難しいだろう。それでも、オフシーズン中のコメントは、2024年に49ersがこのスターランニングバックをどう使うかについて、より意識的に取り組むことを示唆しているのかもしれない。