【高校サッカー】和歌山・初芝橋本が延長戦を制し3大会ぶり全国へ
102回目となる全国高校サッカー選手権大会。29校27チームが出場した和歌山大会では、初芝橋本が和歌山北を破って3大会ぶり17回目の選手権出場を決めました。初芝橋本の和歌山大会決勝を振り返ります。 ◇ ◇ ◇ 新人大会、県高校総体を制し、9年ぶりの県内3冠制覇を目指す初芝橋本と、5年ぶりの決勝進出となった和歌山北の対戦。決勝での直接対決は9回目となりました。 「守備は攻撃の始まり」を意識し、伝統の縦に速いサッカーを見せる初芝橋本。運動量豊富な朝野夏輝選手やドリブラーの神戸賢選手を中心に選手の層も厚いチームです。 一方、前線の守備から積極的にボールを奪い攻撃を展開する和歌山北。キャプテンの近藤暖人選手や川本大輝選手の粘り強いディフェンスから攻撃に繋げ、勝ち進んできました。 そんな2校の県大会決勝は、11月11日に和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場で行われました。 前半は積極的な攻撃で初芝橋本ペースで進むものの、和歌山北も強固な守備で得点を与えず、両チーム無得点で前半を終えます。 試合が動いたのは後半20分。コーナーキックから3年生の大丸龍之介選手がヘディングで決めて先制します。対する和歌山北は、後半のアディショナルタイムで反撃。ロングスローからゴール前の混戦で、3年生の入江直愛選手がシュートを決めて1対1、同点に追いつきます。 しかし、延長後半5分、初芝橋本、途中出場の3年生大薗一柊選手がこぼれ球を押し込み勝ち越し。3大会ぶり17回目の選手権出場を決めました。 2年連続決勝で涙をのんだ初芝橋本。阪中義博監督は「県大会で過去一番の大歓声。選手や観客が一体となったからこその勝利でした。」と話し、石丸晴大キャプテンは「2年連続の悔しさをようやく返せた。新チームからの目標、全国ベスト4を目指して、最善の準備をしていきたい」と意気込みを語りました。 初芝橋本の初戦は、山梨の帝京第三と12月29日に駒沢陸上競技場で行われます。 (取材・文:高校サッカー選手権民放43社/テレビ和歌山)