「間違いなく今までで一番のプレー」 西郷真央が「61」で最終組スタート前に暫定首位浮上
◇米国女子◇CPKC女子オープン 3日目(27日)◇アールグレイGC (カナダ)◇6709yd(パー72) 【画像】勝みなみにハグされる西郷真央 西郷真央がボギーなしの1イーグル9バーディ「61」の猛チャージで、通算8アンダー。ホールアウト時点では最終組がまだスタートしておらず、後続に2打差をつける暫定首位に浮上した。米ツアー参戦1年目、最終日に初優勝を狙える位置からプレーする可能性が高くなった。 中継局WOWOWのインタビューでは「間違いなく今まででナンバーワンのプレー。今日は18ホール通じて、すごくいいショットを打ち続けることができたし、パットも決めたい距離を決めきることができました」と充実した表情で会心のムービングデーを振り返った。 首位と9打差46位で全34組中、ワンウェイの10組目からスタートした。1番(パー5)でグリーン手前バンカーから3打目を1.5mにつけてバーディ発進すると、4番(パー5)も第2打をエッジまで運び、パターで寄せて2個目のバーディを奪った。 中盤に入るとさらに加速する。8番で1.5m、9番で5mのチャンスを決めると、10番はアイアンの2打目をワンバウンドでカップに放り込むショットインイーグルを奪取。12番まで5ホール連続で計6つスコアを伸ばした。 終盤は14番(パー5)で深いラフから絶妙のアプローチを見せ、15番は3mを沈めて連続バーディ。パー3の17番では139ydをピッチングウェッジで80cmにつけるスーパーショットから、最後のバーディを奪った。 西郷は国内女子ツアーの2023年「伊藤園レディス」、「CATレディス」で「63」、米ツアーの22年「アムンディ エビアン選手権」最終日に「64」を記録しているが、この日の「61」は日米両ツアーの自己ベストスコアとなった。 リベンジの一日でもあった。前日は4パット、池ポチャで2つのダブルボギーをたたくなど「74」とスコアを落とした。「その悔しさをリセットして、出だしからバーディを奪えて、いい流れを作れたと思う」。いわゆる“ゾーン”に入ったとも言えるプレーを「とにかく一打一打に集中していて、それをそういう風に表現するのかもしれません」と説明する。 年間ポイントランキング39位で、ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いのトップを走っており、待望の米ツアー初優勝をいつ手にしてもおかしくない実力を見せつけた。