地域の住民、安堵や憤りの声 中学生殺傷、近所の男逮捕に
北九州市小倉南区のマクドナルドの店舗で中学3年の男女が殺傷された事件で、近所に住む男が容疑者として逮捕された19日午前、地域住民からは安堵や事件への憤りの声が上がった。 【詳報】北九州中3殺傷、43歳男逮捕 発生から5日、防カメ追跡
同区在住の会社員幾野桂輔さん(49)は自宅で容疑者逮捕のニュースを聞いた。「(犯人だとしたら)何の面識もない人間をなぜ刺したのか聞きたい」と話し、憤りをあらわにした。 現場となった店舗付近を通りかかった無職合原吉明さん(88)は「早くどうにかならんのかと思っていた」と逮捕までの数日間を振り返り「捕まって安心した」と述べた。 同日午前の会見中、逮捕の知らせを受けた武内和久市長は「正確な情報を受けるまでコメントは差し控える」としつつ「一刻も早い犯人確保は、市民の安全安心のため、極めて大事なことだ」と強調した。 この日、市職員は朝から千人規模で子どもたちの登校を見守った。市立の小中高校などでは、18日までに延べ8千人以上が登校を見合わせており、安全・安心の確保と心のケアが急務となった。