毎ショットごとに“目的”を言葉にする。「有言&実行」プレーを続けてベテランシングルが気づいたこと【参上! ゴルファー応援隊】
ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「有言&実行のプレー その2」がテーマです。
自分のプレーでも客観的に状況判断できる
前回、お話をした「有言&実行」ラウンド。それを何回か続けているうちに、色々と新たな気づきがあったので、お伝えしたいと思います。 ワンショットごとに、そのショットプランを言葉にしてからショットに臨む「有言&実行」プレー。 もちろん、自分一人でも良いのですが、もし親しいゴルフ仲間がいたら、相手にも勧めて、お互いのショットプランを伝えあってみて欲しいのです。これ、やってみると分かりますが、他人と自分の感覚とのギャップの大きさに驚くことと思います。 たとえば、ティーショットにしても、「え、その木が気になるの?全く気にならないけど」。なんてことはしょっちゅう。普段、よく一緒にプレーしている仲間でも、一打ごとにショットプランを聞いていくと、驚くほど攻め方が違ったり、得意、不得意なショットも全く違っていたりと、実に多くの発見があるのです。 それは相手にとっても同じです。 で、これをなぜお勧めするかというと、その相手がどんな判断をして、どんな意図を持ってプレーしたのか。これを知ることは、いつもの倍の知見、経験を積んでいることになるからです。ただ相手のプレーを見ているだけでも参考になる情報は沢山得られますが、ショットプランまで理解していれば、得られる情報の質は格段にアップします。 お互いのプレーに対する理解も深まり、ミスした理由、上手く打てた時の達成感、多くの体験を共有出来ることもなり、かけがえの無いゴルフ仲間となれるかも知れません。 そう、自分自身のショットプランを口にしてからプレーするようになって、自然と、同伴プレーヤーがどんな事を考えてショットに臨んでいるのか、ということにも意識が向くようになったのです。 これは思わぬ収穫でした。 ショットプランを立てるためには的確で素早い状況判断が求められます。他人のショットプランにも関心が向くようになると、自ずとそのプレーヤーの状況も観察するようになります。これはまるで、トーナメントのテレビ中継を観ている感覚で、客観的かつ冷静な判断が出来るのです。 おかげで自分のプレーの時も、より客観的な状況判断が出来るようになった気がしています。 恐らく、ほとんどのゴルファーが、他人のショットは見ていても、その時どんなことを考えてプレーしているのかということまでは、みていないのではないでしょうか? そんな余裕なんて無い、という方も多いと思いますし、口にしたとおりのプレーなんて出来っこない、余計に自信を失うだけ、という方もいらっしゃるかも知れません。 でもショットの成功率は関係ありません。しっかりプランを立てた上でのトライ&エラーはどんなレベルのゴルファーにでもその経験の積み重ねが財産となりますし、 そうした経験を仲間が共有してくれていることも、上達にはもちろん、ゴルフの楽しみを倍増させてくれることにつながるのではないでしょうか? ゴルフ仲間と楽しむ、「有言&実行」ゴルフ。ぜひ一度お試しを。
ゴルファー応援隊長・マツケン