松坂桃李が小泉堯史監督の現場を回顧 全編フィルム撮影に「撮り直しがきかない緊張感が漂っていた」
俳優、松坂桃李(36)が2日、東京都内で開催中の東京国際映画祭で行われた主演映画「雪の花-ともに在りて-」(小泉堯史監督、来年1月24日公開)の舞台あいさつに芳根京子(27)と出席した。 松坂は江戸時代末期に天然痘が大流行した日本を救った実在の町医者、笠原良策役を熱演。「いろんな資料を読み時間をかけて体に入れて、監督の演出のもと、難しいこともありましたが、いろんな人の手を借りて全うすることができました」と胸を張った。 巨匠、黒澤明監督の助監督を務めてきた小泉監督が現在も全編フィルムにこだわって撮影していることを明かし、「(デジタルとは違い)撮り直しがきかない緊張感が漂っていて、味わったことのない気持ちになった」としびれる現場だったと吐露した。 松坂とは2019年の「居眠り磐音」以来2度目の共演だった芳根は、「前作も時代劇で和装の松坂さんを見慣れているので不思議な気持ち」と言って、スーツ姿の主演俳優をちら見。「前作は結婚の約束をしたままできなかったので、今回は最後まで妻として支えることができた」と笑みがこぼれた。 松坂が「ラストに芳根さんが輝くシーンがあります。疲労困憊の中、成し遂げたので、皆さん目に焼き付けてください」と芳根の太鼓を叩く見せ場を告白。その言葉にヒロインは「3カ月練習したんですが、始めはセンスがないなとめそめそしていましたが、最後に監督の笑顔を見てホッとしました」と振り返った。