四季報「新春号」先取り ! 安定配当銘柄50社ランキング
四季報オンライン
『週刊東洋経済』2022年12月17号 (12月12日発売)では「総力戦で勝つ! 株の道場」を特集。12月16日に発売となる 『会社四季報』2023年1集(新春号) のデータを先取りする形で、2023年相場の攻略法などを解説している。その中から本記事では、安定して配当を実施している企業50社のランキングを紹介する。過去10期すべてで減配しなかった企業は「安定配当」企業と評価できる。さらに今・来期の四季報予想でも減配が予想されていない企業を対象に、配当利回りの高い順にランキングした。 1位は伯東(7433)。半導体や電子部品などを扱う独立系の専門商社だ。社名の伯はブラジル、東は東京。ブラジルから水晶原石を輸入することを目的に1953年に設立された。 今期は車載用半導体が牽引し、プリント基板製造装置も販売増。連続最高益が見込まれる。中期経営計画で総還元性向100%の目標を掲げ、配当と自社株買いを組み合わせた積極的な株主還元を続ける。 2位はサンコール(5985)。トヨタ自動車(7203)とホンダ(7267)向け中心にエンジン用弁ばねやリングギアなどの自動車部品を製造する。プライム市場の上場維持基準の適合に向け、株主還元を拡充。ROE(自己資本利益率)が9%を超えるまでは配当性向を75%にする方針だ。前期20円だった配当は今期38円へ大幅に増える。 3位はラサ商事(3023)。鉱物、金属素材や特殊ポンプなどの専門商社だ。南海の無人島「ラサ島」でリン鉱石を採掘したことに由来するラサ工業(4022)の販売部門として設立されたが現在、ラサ工業との資本関係はない。 配当性向方針は従来30%前後だったものを今2023年3月期から40%前後に引き上げた。営業減益見込みだが、原料高の販売価格への転嫁が進み、減益幅は縮小傾向。前期比8円増配が実現しそうだ。 (東洋経済 記者)
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福田 淳