米大統領選前にビットコイン価格がアルトコインを圧倒──アルトコイン相場は反発するか?
規制の不確実性がアルトコインの重しに
K33リサーチ(K33 Research)は5日のレポートで、アルトコインが今年年間を通じてビットコインに対して出遅れている一因として、規制の不確実性を挙げた。このため、選挙結果とデジタル資産規制の見通しに対する認識は、ビットコインよりもアルトコインにとってより重要になるとレポートは指摘した。 K33リサーチのアナリスト、ヴェトル・ルンデ(Vetle Lunde)氏とデビッド・ジマーマン(David Zimmerman)氏は、「ビットコインの特性と幅広い利用可能性によって、(アメリカの選挙の)結果に関係なく、中期的に繁栄することが見込まれる」とし、「アルトコインにとって、選挙はよりセンシティブだ」と述べた。 両氏は、「これは、アルトコインの中期的なパス依存性によってビットコインよりも選挙にセンシティブになるであろうことを意味する」と述べた。
マクロ的な強さが追い風になる可能性
暗号資産取引所コインベース(Coinbase)のリサーチ責任者を務めるデビッド・ドゥオン(David Duong)氏は、選挙と、市場に重くのしかかっている選挙結果をめぐる不確実性が、アルトコインがビットコインに追いつき始める転換点になる可能性もあると述べた。 ドゥオン氏はCoinDeskとのインタビューで「ビットコインのドミナンスはここでいわば平坦域に達し始めると予想している。選挙を契機により活発に取引されることにより、アルトコインがおそらくより注目を集めるためだ」と指摘した。 同氏は、選挙が暗号資産価格の材料になるが、有利なマクロ経済環境が資産クラス全体の追い風になるため、過度の影響はないだろうと述べた。 ドゥオン氏は、「実際、おそらく2025年第1四半期の前半までは私はかなり楽観的だ。その一因は非常に強力なマクロ環境にあり、それが非常に好ましいと考えているからだ」と指摘。「誰が勝利しても、選挙から恩恵を受けると考えている」と述べた。 |翻訳・編集:林理南|画像:CoinDesk Indices|原文:Bitcoin Price Crushing Altcoins Heading Into U.S. Election. Is There an Alt Rally Coming After?
CoinDesk Japan 編集部