いまや「手洗い=正義」じゃない!! 洗車機の正しい選び方、見極め方
梅雨時だって洗車は必要。でも、手軽に利用できる洗車機を使ってもボディは傷つかないのか?今回は、そうした洗車機に関する疑問や手洗いとの違いについて考えていこう。さあ、アナタはどの方法を選ぶ? 【画像ギャラリー】洗車機だって正しく選べば怖くない(17枚) 文/長谷川 敦、写真/写真AC、Adobe Stock、アイキャッチ画像/monticellllo@Adobe Stock
■洗車機にだって違いはある
雨の多い梅雨時は「どうせ洗ってもすぐに汚れそう」と、洗車をサボりがちだが、実は雨には不純物も多く混ざっているため、洗車をしないでいると汚れが取れにくくなったり、ボディが痛んだりする可能性もある。 しかし、手洗いするのは面倒だし、梅雨の季節は手洗い中に雨がまた降ってきてしまうなどということも……。 そこで注目したいのが、手軽かつ短時間で愛車を洗える洗車機の利用だ。 ガソリンスタンドや洗車場など、現在では多くの場所で洗車機が設営されている。 だが、一見同じに思えるこの洗車機にもさまざまなタイプがあるのをご存じだろうか? 洗車機は、サイズだけでなくブラシの種類や機能などによっていくつかの種類に分けられる。 ガソリンスタンドに設置されているような、ドライバーが乗車したまま洗車を行うタイプがドライブスルー洗車機、運転手が降車して洗車するのは門型洗車機と呼ばれている。 短時間で洗車できるのがドライブスルータイプだが、洗車能力が劣るというわけではない。 また、クルマを洗うブラシについても、織布やスポンジ、ファイバーなど種類は多い。 自分が利用したいと考えているガソリンスタンドや洗車施設でどのタイプの洗車機が稼働しているのかは、実際にその施設を訪れるか、ウェブサイトなどでの確認が必要だ。
■「洗車機だとボディが傷つく」はもう古い!?
ベテランドライバーのなかには「洗車機は手軽だけど、ボディをブラシで擦るから傷がつきやすい」という話を耳にしたことがある人がいるかもしれない。 たしかにムカシの洗車機では、ブラシの状態が良好ではなくてボディ表面が傷んでしまうものもあった。 だが、現在の洗車機ではそうしたことは起こらない。 まずはブラシの材質が改善されていること。 以前のものに比べて近年の洗車機に採用されているブラシの材質は改良されていて、ボディを傷つけにくくなっている。 また、自分の前に洗車したクルマに付着していた異物がブラシに残ったまま洗車を行うと、それが原因で表面を傷つけるおそれもある、最近の洗車機ではブラシも洗浄してから次の洗車を始めるため、その危険性も低い。 そしてブラシを使わずに水や洗浄剤を直接ボディに吹き付けて洗車を行うノンブラシ洗車機も存在しているので、このタイプならボディに傷がつくリスクは大きく減る。 つまり、洗車機を使うとボディが傷つくというのはもう過去の話だと考えてよい。 むしろ、ボディに付着した異物をきっちり除去しないまま手洗いしてしまったり、固めのスポンジでゴシゴシとボディをこすったりするほうが傷を作る可能性が高いかもしれない。