シート喪失のザウバーふたり、F1残留に向け活動中。ボッタスはメルセデスにリザーブで復帰の可能性も
2024年シーズン末でキック・ザウバーから離脱することが決まったバルテリ・ボッタスと周冠宇は、来年も何らかの形でF1に関わることを目指して動いている。 【写真】2024年F1メキシコシティGP 並んで走行するバルテリ・ボッタスと周冠宇(キック・ザウバー) 11月6日、ザウバー/アウディは、2025年のドライバーに、ルーキーのガブリエル・ボルトレートを起用すること、現レースドライバーのボッタスと周冠宇は今季末でチームを去ることを発表した。すでに実質的に2025年F1シートの空席はないため、ふたりはF1レギュラードライバーのポジションを失うことになる。 2022年にザウバーが運営するアルファロメオに加入したボッタスは、3年で契約を終えることになった。発表を受けて、ボッタスは、自身のSNSを通して、ポジティブなメッセージを発信した。 「僕が2025年にザウバーからF1に参戦しないというニュースは見てくれたと思う。この機会に、過去、そして現在、応援してくれているすべての人たち、将来も応援してくれるすべての人たちにお礼を言いたい。チームには今までのすべてについて心から感謝したい」とボッタスは述べている。 「ひとつのドアが閉まるとき、他のドアが開く。将来のこと、そして次に起こることを思って、とてもわくわくしている」 35歳のボッタスは、5年間過ごしたメルセデスに戻り、リザーブドライバーを務める可能性があるとうわさされている。 ボッタスは、今回の発表がなされる前に、メキシコシティにおいて、F1レースドライバーであり続けることが最優先事項であると強調する一方で、「まだ契約を結んでいないため、メルセデスファミリーに戻ることも含めて、あらゆる選択肢を検討する必要がある」と述べていた。 周冠宇は、SNSを通して、現在F1の世界にとどまるための“多数の選択肢”について話し合っていると述べた。 「2024年シーズン末で、ステークF1チーム・キック・ザウバーから去ることになった。今まで応援してくれたファンの皆にお礼を言いたい。あなたたちは最高だ。僕をインスパイアし続けてくれる」 「僕は中国人初のF1ドライバーとして母国を代表できることをとても誇りに思っている。僕のレースが僕のストーリーをフォローしている人々にインスピレーションを与え続けることを願っている」 「F1の困難な状況下で、初レースでポイントを獲得したり、最速ラップを記録したり、グリッド全体で思い出に残るバトルを繰り広げたりと、多くのことを達成できたことをうれしく思う」 「残念ながら過去2シーズンは、皆にとって厳しい時期になったけれど、前を向いていきたい。将来に対して前向きな気持ちでいる。今は、自分の能力を発揮するため、全力を尽くすことに集中している」 「F1パドックにとどまるためのたくさんの選択肢について話し合っているところだ。近いうちに皆さんにお知らせする」 November 6, 2024 November 6, 2024 [オートスポーツweb 2024年11月08日]