Roblox でついにリアルライフコマースが実現か。マーケティングチャネルとしての成長を目指す
動画広告の導入
動画ポータルに加えて、Robloxは本格的な動画広告フォーマットを現在、テストしており、これは11月15日の発表の中で最も重要な点だったと、レイサム氏はDIGIDAYに話した。 「デジタル動画はRobloxをすべてのブランドがアクセスできるものにし、我々が有するこの素晴らしいオーディエンスの利点を知り、利用してもらうためのコミットメントにほかならない」と、氏は話した。 Robloxでは数カ月前から、プログラマティックイメージ広告──基本的に、ゲーム内エクスペリエンス内に配される広告板、看板、バナー──が出せるようになっていた。11月1日以降、一部のエクスペリエンスは14歳以上のユーザーに対し、Roblox制作の動画広告も同じ場所に出せるようにしている。 11月後半から12月末にかけて、Robloxはブランド勢制作の動画広告のロールアウトも始め、同フォーマットは2024年、Robloxの広告マネージャー経由で入手できるようにする(バーチャルスクリーン上に流れる動画広告──その図はまさしく、タイムズスクエアでいくつものスクリーンがさまざまな広告を鮮やかに映し出している光景と同じだ)。 「2024年度後半末くらいまで、完全なロールアウトは考えてない。というのも、我々としては、イマーシブエクスペリエンス内に流すデジタル動画の価値を慎重に見極めたいからだ──つまり、どのように見えるのかを」とレイサム氏。「したがって、次の半期を通じて、より多くのテストが見られることになる」。
リアルライフコマースが間もなく登場
11月15日のイベント中、最も興奮させられたのはおそらく、Robloxが導入を発表したリアルライフコマース計画だろう。ブランド勢はすでに、Roblox内でバーチャルアイテムを販売しているが、現時点では、ユーザーが同プラットフォーム上でフィジカルアイテムを購入し、自宅まで配送させることはできない。それが2024年に変わると、同社は発表したが、同プロダクトの具体的な導入時期については、レイサム氏は言及を避けた。 「リアルライフコマースへの進出は、Robloxにとってごく自然な一歩だ。我々が話をしているほぼどのブランドおよびスポーツ組織も強い関心を示している」と、パートナープログラムに参加するRobloxのスタジオ、ザ・ギャング(The Gang)のCEOマーカス・ホルムストローム氏は話した。「これは、ブランドアクティビティとして、あるいは多くの人々にリーチするために、というだけではない──Robloxは自身の財政目標に直接結びつくこともしたいと考えている」。 [原文:Here’s what marketers need to know about Roblox Investor Day 2023] Alexander Lee(翻訳:SI Japan、編集:分島翔平)
編集部