朝倉未来が発起人! アイドルオーディション番組『Dark Idol』で選ばれた6人のデビューメンバーを全員直撃!
* * * 6人目は谷屋杏香さん(26歳)。日本と韓国の大型合同オーディション『Nizi Project』の参加経験を持つ実力派だ。 ――実は橋本萌花さんにインタビューした際、「リーダーは杏香ちゃんに任せたい」とおっしゃっていて。 谷屋 いや~、グループで動くときにいつも最初に声を上げてくれるのが萌花ちゃんなので、私は萌花ちゃんがいいと思います(笑)。 ――でも番組中では、谷屋さんもグループの中心になっていた印象があります。 谷屋 確かにリーダーを任せてもらうことは多いんですけど、個人的にはリーダーを支える立場のほうが得意な気がしていて。そっちのほうが周りがよく見えるんですよね。 ――自分としてはサポート側のタイプだ、と。谷屋さんはグループ審査で落選したのち、視聴者投票で1万3905票を集めて2位通過されましたね。 谷屋 私はこれが最後のチャンスだと決めてオーディションに臨んだんですけど、グループ審査は連帯責任ということもあり、自分だけの力じゃどうしようもないところがありました。それでも落ちたときは「まさか」とすごくショックだったんですけど、そこから投票で復活させてもらって。投票してくださった方々には本当に感謝しています。 ――でも、それ以降の個人審査では常に高い順位を保っていました。それは過去に『Nizi Project』の東京合宿に参加したという経験が大きかった? 谷屋 本当にそのとおりです。この番組も過酷で大変なことばかりだったんですけど、オーディション期間はずっと楽しかったんです。それはまさに『Nizi Project』の経験があったからで、あのときの挫折を乗り越えたから、今回は楽しむことができたのかなって思います。 ――「Nizi Project」では残念ながらデビューに至りませんでした。あの頃と今では何が違う? 谷屋 『Nizi Project』に落ちてから、自分は何がダメだったのかずっと考えていました。特に強烈だったのが、J.Y.Park(K-POPプロデューサー)さんの「ナチュラルさがない」ってコメントで。 ――『Nizi Project』の審査でのコメントですね。 谷屋 どういう意味なんだろうって。落選してから自分に向き合うことでわかったんですけど、当時の私は自分自身を愛せてなかったんです。歌やダンスに必死だったのも、誰かに見せるためではなく、自分に自信をつけるためだった。だから、自分に余裕がなくて、自分らしい表現ができてなかったんじゃないかなって。 ――なるほど。当時は歌やダンスの技術はあっても、谷屋さんの人間としての魅力までは出せてなかった。 谷屋 そこに気が付いたことで、今は自分に余裕が生まれたし、自然と肩の荷が降りて、周りのことも見られるようになりました。その結果、自分らしいパフォーマンスにたどり着けたのかなって思います。 ――今後はどういうアイドルを目指していきたいですか? 谷屋 私たちが他のアイドルグループさんと違うところって、年齢の高さだと思うんです。ただ、年齢って重ねてきた分、経験値があるっていうことだと思うから、そこは強みにもなる。だから、私たちは若さに頼ることができない分、それぞれの経験から生まれるメッセージ性あるパフォーマンスで勝負していきたいと思っています。 ――ありがとうございます。すごくリーダーっぽい、しっかりしたコメントでした! 谷屋 リーダーは萌花ちゃんに譲りたいんですけどね。困ったな(笑)。 ●谷屋杏香(たにや・きょうか)1998年8月27日生まれ、静岡県出身。NiziUを輩出した『Nizi Project』の参加者であり、『Dark Idol』には最後のチャンスとして応募。長年培ったダンス技術も高く評価され、見事デビューを果たした。 取材・文/小山田裕哉 撮影/榊 智朗