【WEリーグ】MF川澄奈穂美“エモシュート”さく裂 新潟レディースが今季初のリーグ戦2連勝
<WEリーグ:新潟レディース3-0マイナビ仙台>◇17日◇第9節◇デンカビックスワンスタジアム 新潟レディースがマイナビ仙台に3-0で完勝し、今季初のリーグ戦2連勝を決めた。 主将のMF川澄奈穂美(39)が今季初ゴールを含む2ゴールと大暴れ。後半7分には、小学生時代の林間SCレモンズからの幼なじみでもあるMF上尾野辺めぐみ(38)の右CKを頭で沈め、勝利を決定づけた。 ◇ ◇ ◇ 後半開始とともに強くなった雨の中、“エモシュート”がさく裂した。2-0の後半7分。右CKでボールをセットするのは小学時代から知る幼なじみの上尾野辺。ニアで待ち構えた川澄は相手DFの背後をうまく取り、相方のピンポイントクロスを「秘密兵器」の頭で沈めた。「本当に狙い通り。相手の配置、動き、そこがドンピシャだった」。 川澄が新潟に加入してから、上尾野辺のアシストでの得点は今回が初。「エモシュートでしたね。やっといいのくれたなと。遅すぎます」と笑顔。日本代表としても11年W杯ドイツ大会でともに世界一を経験した最強コンビが、やっと実現した。 1-0の前半38分、自身のパスカットからショートカウンターに持ち込むと、GKとの1対1で「ファーに体重が寄っていた」と瞬時に判断。ニアをぶち抜いた。同15分に、同じような形でファーをめがけたポスト直撃のシュートを放ち、クロスでもファーを意識させた。「ここでちょっとニアを打ってみようと。雨で下がぬれていたことも功を奏した」。技術が凝縮された今季初ゴールだった。 これで川澄が得点した試合は昨季から通じて5戦負けなしとなったが、「勝ってかぶとの緒を締める」が川澄主将の流儀だ。次節24日はリーグ3連覇を狙う三菱重工浦和をホームで迎え撃つ。「タイトルに挑む上でもとてもいいチャンス。いい準備をして臨みたい」。ここから連勝街道を突き進む。【大島享也】 ○…DF山谷瑠香(29)がホーム3戦連発となる先制弾を決めた。前半34分、左CKからの2次攻撃でFW山本のクロスを頭で合わせた。「いいボールが上がってきたので、決められてよかった」。これでクラシエ杯含む公式戦3点目で、MF滝川の4点に次ぐチーム2位の数字となった。「チーム得点王とか狙っちゃって、なんて冗談ですけど、今年は調子がよさそうなので。来週もホームなので取れるようにしたい」とはにかんだ。