ソフトバンクは近藤の代打待機が濃厚も自然体で DHない敵地、小久保監督の采配にも注目
プロ野球のSMBC日本シリーズ2024は26日に横浜スタジアムで開幕し、4年ぶりにパ・リーグを制したソフトバンクと、セ・リーグ3位からクライマックスシリーズ（CS）を勝ち上がったDeNAが対戦する。 ソフトバンクは指名打者制のない敵地での選手起用に注目が集まる。不動の5番打者だった近藤は9月中旬に負傷した右足首が完全には癒えておらず、守備に就く先発起用は難しそう。小久保監督は「最終的には（オーダーは）明日決めます」と語りつつ「中盤やビハインドのときの仕掛け（が大事）。投手交代も早くなる」と思い描いた。 近藤はCSファイナルステージで約1カ月ぶりに復帰したが、3試合とも指名打者だった。先発に名を連ねられないのは痛いが、シーズン終盤には中村晃や正木が5番を任されていて、打順のシミュレーションは十分できている。 首位打者の代打待機は、ベンチにとって頼もしい切り札にも変わる。近藤は「（代打は）そんなにやったことはないけど、変に意識することなく普通に（打席に）立てれば」と自然体で勝負の1打席に備えた。 初戦の先発はCSファイナルステージと同じく有原が務める。3連勝したCSでは休養十分のリリーフ投手も多く、指揮官が積極的に動く要素はそろう。初の日本シリーズに臨む小久保監督は、米大リーグのワールドシリーズと日程が重なることにも触れ、「注目度が分散されがちだと思うけど、日本の代表として恥ずかしくないようなプレーを築き上げたい」と気合を込めた。（大石豊佳）
