エムバペのパリSGラストイヤーは不完全燃焼のまま…CL制覇の偉業は叶えられず【現地発】
ホームラストマッチの最後にクラブが用意していたのは…
パリSG在籍7シーズンでクラブ歴代最多の256ゴールを挙げたエムバペ。ホーム最終戦となったトゥールーズ戦後のセレモニーはムバペの気分を害しかねない簡素なものだった。(C)Getty Images
5月10日、パリSGからの退団を正式に表明したスーパーソニックのストライカー。アル・ケライフィ会長との関係に亀裂が生じた2月以降はゴールの頻度を落とすなど、不完全燃焼に終わるシーズンの最後をエムバペはどのように過ごしていたのだろうか。(文:フランソワ・ヴェルドネ/訳:結城麻里 2024年6月6日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック フランス』を転載) ―――◆―――◆――― フットボーラーとしてのフランスでの最後の日々、キリアン・エムバペは種々の感情が入り混じった時間を過ごしていたはずだ。パリ・サンジェルマンでは7シーズンプレーして、クラブ史上でも最大級のプレーヤーとなったのは間違いない。その最後のシーズンは、チャンピオンズリーグ(CL)の準決勝2試合をノーゴールで終え、チームもベスト4敗退となる一方、リーグ・アンではASモナコ時代を含めれば自身7度
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